二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒執事−knightmare Of a Devil− ( No.73 )
- 日時: 2010/10/18 20:24
- 名前: 泡沫 ゆあ (ID: q1TRkyxI)
第二二話;その執事、熱闘
「覚悟しておかれた方がよろしいかと。
制止を申し上げられたところで、止めるつもりは毛頭ございませんので」
「あら、それはこっちのセリフよ?
・・・・殺してくれって言うまで止めないから。
まあ、殺してくれって言われたら殺してあげるけど・・・ふふ」
暗黒オーラが漂う中、セレスティは戸惑っていた。
「あ、あの・・・・セバス兄様?・・・・」
恐る恐るセレスティはセバスチャンに声をかける。
声が聞こえたのか、ぐりん。と首だけをセレスティに向けた。
・・・・怖い。
「セリー?貴方にも怒りを覚えているのですよ?
・・・・・・・後でたっぷりお説教です」
ひっ。と喉が引き攣ったような悲鳴を上げた。
・・・・・・・・この後家に帰りたくない。
「行くわよ優男!!!!大丈夫、死んでもバラバラにして売り飛ばしてあげるから!!」
紅娘が刀を構えてセバスチャンに襲い掛かってくる。
・・・・が。
「っ?!・・・・・・・・・・・ぅあ!!!」
相手は悪魔で執事。
たかが人間が敵うわけがないのだ。
「口ほどにもございませんね?紅娘様」
「おい、殺すなよ。ヤードに引き渡すんだからな」
シエルが入ってきて、セレスティの鎖を解いた。
その瞬間。
「っ!!!!!!何をするんですか、危ないでしょう?セリー」
いきなりセレスティが攻撃してきたのだ。
顔を真っ青にしながら。
「うううううううううう、う、うるさい!!
こ、ころ、殺されるくらいなら・・・・・!!!」
「待て待て待て!!セバスチャンは説教と言っただけで殺すとは言ってない!」
「ええ、言っていませんね。・・・・・殺す、とはね?」
絶対零度の笑みに、二人はゾクリとした。
「い、いやだああああああああああああああああああああああああああああ!!」
セレスティの絶叫が、英国の冷たい夜に響いた。
言うまでもなく、セレスティは朝までお説教された。
めでたしめで「たくない!!!!!!!」