二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒執事−knightmare Of a Devil− ( No.77 )
日時: 2010/10/23 11:05
名前: 泡沫 ゆあ (ID: 7rIzYjoN)

第二四話;その執事、依頼


「・・・・・誰だ」

シエルは眉間に皺を寄せた。
身元の知れない人間を、自分の懐に入れたくないのは警戒心からだ。


「・・・・・・フィオリア・シェリーヒューストン」

「!!・・・・・なぜその名を知っている?」

その名に反応したのはシエルだけではない。
セレスティも、驚愕に目を大きく見開いた。

「全身を漆黒に纏った、不気味な男。一千の魂。ステラが選んだ、哀れな人・・・・っ」


言い終わるのを待たずに、セレスティが少女の胸倉をつかんだ。

「・・・・貴様・・・それ以上お嬢様を侮辱してみろ・・・・・・・・殺してやる・・・・!!!」


黒いフードを深くかぶっているため、少女の目は見えず口元しか見えない。
・・・・・・その口元がニタリ。と笑った。


「・・・・・・・・生ける屍のフィオリア・シェリーヒューストン?・・・・・・」

「・・・・・・・っ貴様!!!!!・・・・・ぅわ!!!!」



セレスティが手を振り上げ、下ろそうとすると、少女はいつの間にか手元からすり抜けていた。

「・・・・・・・何者だ、お前・・・・」

シエルが驚愕に怯みながらも、少女に問いかける。

「・・・・聞いてない?あのトマト頭から・・・・・・」

トマト頭?全員が疑問符を浮かべた。
そんな三人をおいて、少女はフードを脱ぐ。


そこから銀色の髪がサラサラと流れて落ちた。
黄緑色の瞳に、シルバーフレームの眼鏡。
・・・・・・・眼鏡?


「改めて・・・・・はじめまして。
 死神<蛆虫依頼課>の、ハニー・ベネチアナ・・・DEATH★・・・・・・・はぁ・・・・」

深いため息をついて、呆気にとられているシエルに詰め寄り話を続ける。


「・・・・早速だけど、依頼をしにきたの・・・・・・」


ハニーの言葉に、シエルは目を白黒させるばかりだった。