二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン!火竜の少年〜オリキャラ(FD)の募集中〜 ( No.25 )
- 日時: 2010/08/17 09:46
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: 2lvkklET)
改装終わり。違います回想終了。いや〜権力の力って恐ろしいですね。人を簡単に捕えられるんですから。
「モンスターペアレンツめェエエエエエエエエ!」
アフロディから、話の次第(しだい)を聞いた蓮は、怒りに声を震わせて絶叫。心の中で両親に恨みごとを並べまくり、藁人形をネットで購入したいという衝動にかられます。ですが理性でどうにかその衝動を抑えつけます。人をのろわば穴二つ……死後、あなたが地獄に行くことになるのよ。
ぎしぎしと歯が折れそうな勢いで歯ぎしりをします。敗北感ですね? わかります。
「まあキミのご両親が言うんだから仕方ないだろう」
にっこりと最高の笑顔でアフロディが言いますが、その笑顔は蓮をスカウトしたと言う、達成感から来るものでした。
蓮からしてみれば暴君の女王が微笑む、ちょ〜むかつく得意げな笑みに見えてます。悔しさが心の底からふつふつとにえたぐります。蓮はぐっと歯を噛みしめます。敵意を大いに含んだ眼でアフロディを睨みます。きばっていこぉ!!
ところでアフロディが蓮の両親の連絡先を知っていたのはまさにゴッドノウズ、神のみぞ知るですよ。気にしてたらこの小説は成り立ちません。ご自身で想像してください。
「蓮くんはボクたち『龍』からは逃げられない」
綺麗なとどめのヒトこと。大事なのことなので二階言いましたよ。
龍でとどめさす♪
「あはははは……」
力なく笑うと、蓮は項垂れます。
もう成すすべなし。韓国に行くしかありません。
仕方がないので黙祷をささげます。さよなら日本。さよなら雷門中学校……しばらくの間だけど。さよなら円堂くん。さよなら深夜アニメ。さよなら……さよなら。
最後はどうでもいい気がします。
「うるさいな!」
蓮の地の文に対するツッコミ。ほらほらアフロディが変な顔をしていますよ。
「誰と話しているんだい?」
「いいえ、誰とも」
蓮はごまかすと、立ち上がり、部屋から逃亡を図ります。
違いました。二階の自室へと戻りました。アフロディも後からちゃっかりついてきます。
部屋へと戻った蓮はアフロディを一瞥すると、彼を放置。タンスにかかった雷門の部活鞄を持ちました。薄緑のエナメル製で、結構荷物が入る便利な代物。これでずっと日本全国を旅したんですから、大切な相棒です。
蓮はタンスやらクローゼットやらを次々に開き、下着や私服を鞄の中にどんどん丁寧に詰めていきます。 ちなみにどの衣服もアイロンがきちんとかけられ、畳まれていたり。しわは目立つほどにはありません。彼がいかに一人暮らしが長いか物語っています。
親があまりいないゆえ、しっかりしないといけないんですよ。だから料理も英語もできます。
「アフロディも手伝って」
ぽいと蓮はわき目もふらず、私服の緑のTシャツをアフロディに投げます。アフロディはキャッチに失敗し、今Tシャツがアフロディの頭上にきれいに乗っかりました。袖が頭のラインに沿って垂れているので、なんだか冬の帽子のようにも見えます。
「急な荷づくりだから大変だ」
徐々に鞄がパンパンになって行く中、蓮がぼやきます。
「ついに韓国に行く決心をしてくれたんだね」
Tシャツを頭からとり、丁寧にアフロディは折りました。蓮の横から鞄に入れて、荷づくりのお手伝い。別のシャツも畳み、また鞄の中に置きます。
どうやらこいつも、いい生活習慣が身についている様子。
「アフロディの熱意に負けた。ま、晴矢と風介もいるし、いいと思った」
もう抗う術はないので、蓮は仕方なくジャパンは諦めることにしました。親友二人と同じチームなのも嬉しことですし、断る理由はありません。
〜つづく〜
う〜これから泳ぎに行くので保留。コメント返しも次回必ずします!ためててごめんなさい!