二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン!火竜の少年〜オリキャラ(FD)の募集中〜 ( No.7 )
- 日時: 2010/07/28 17:55
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: zz4.lYYr)
「響木監督……なんで僕が韓国にスカウトされると思ったんだろう?」
蓮は仰向けになると、白い天井をじっと見つめます。
「確かに晴矢と風介はアフロディくんにスカウトされて韓国に行った……でも僕にスカウトはかかっていない。韓国に知り合いなんていない——だから」
そのときでした。
心地よいそよ風がカーテンを揺らしながら、部屋に入ってきました。蓮の身体も撫でられます。その心地よさに蓮はつい欠伸をし、うとうと。やがて瞼を閉じ……二度と目を覚ますことはありませんでした。死んでません。寝てしまったんです。不用心ですね。
と、そこへ”彼”がやってきました。”彼”がやってきたのです。朝のバズーカみたいに。
「<ゴッド……ブレイク>」
さわやかさ満点のきれいな声。
最初は『ゴッド』はぐっと力を入れて、『ブレイク』は力を一気に抜いて爽やかに。ブルーハワイ味みたいですね。え、違う? すいません。
声がしたと思ったら、白い電気を帯電したサッカーボールが網戸をぶち破り、寝ている蓮の頭上はるか上を通り過ぎ、タンスにぶつかって落下しました。タンスは何と無傷です。へこんでもいません。すげー。
「ふふ……蓮くんはしっかりしていると聞いていたが、今日はずいぶん不用心じゃないか」
澄んだ低い声と共に、壊された網戸から人影がすべるように入りこんできました。蓮の部屋は二階。こう滑らかになんて入ってこれません。
なんと”彼”は鳥のように空を飛びながら入ってきたのです。蓮のすぐ横に華麗に足をつけると、背中の黄金色の羽がふっと消え去りました。
「ん〜……眠い」
寝言で眠いとか言いながら蓮はもぞもぞと動き、”彼”の方へ顔が見えるように動きます。非常に幸せそうで穏やかな寝顔ですね。
それをしばらく眺めた彼はサティスファクトして、
「しばらく待たせてもらおう」
と言い残し、部屋を出て行ってしまいました。
背中まである長い金髪を揺らしながら。
〜つづく〜
もう誰だかわかりますよね^^
書きなれていないせいか口調がだいぶ違う気が……