二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ありがとう〜大好きな君へ〜 イナズマイレブン ( No.137 )
日時: 2010/08/24 19:32
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

いよいよ結婚式当日。


守る。なんていったけど、俺はどうすればいいんだ。

その日になって勇気がなくなる。

はぁ、俺はなんて弱い人間なんだ。

表では、サッカー選手でかっこつけてるけど、本当は一人の女の子すら守れなかった。

そんな俺がノアちゃんを守って大丈夫なのか。

やっぱり本能寺のほうがノアちゃんには・・・


—————っ!!ダメだダメだ!!俺がノアちゃんを守るって決めたんだ!!俺が・・・!!























ノア視点





母 「ノア、すっごく似合ってるわよ〜」

ノア『う、うん。有難う、お母さん・・・』


私は今、真っ白で裾に花の刺繍がしてある、とても綺麗なドレス姿。

髪もちゃんとセットしてあって、化粧もバッチリ。

でも、決してその顔は、良い物では無かった。

母 「ん?どうしたの?元気ないわよ?」


ごめんねお母さん。

言えないんだ。心配は掛けたくない。

お母さん達を悲しませたくないから・・・!!



母 「・・・ノア」

ノア「!!・・・な、なに?」


いきなり真剣に名前を呼ばれたからびっくりした。


母 「ノア、本当にこの結婚式を望んでいるの?さっきからノア、とても悲しそうだわ」

ノア『な、何で?そんな事ないよ、私誠也さんと早くけ、結婚したいと思ってるよ!!』

母 「あらそう♪ならいいのよ♪でも私はノアの幸せを願ってるからね!!」


あんなにどもってるのに全く気付かないのだ。

いわゆる、私の母は天然なんです。



母 「あら、もう時間だわ!!ノア、行きましょう♪」

ノア『あ、うん。待ってよ!!』













そしていよいよ結婚式が始まり、項目も進んで行き、残っているのは後『誓い』と『キス』。














神父「本能寺誠也。貴方はノア・レイリスと一生愛すと誓いますか?」

誠也「誓います」


周りは私と誠也さんを祝福する人たちでいっぱい。

フィディオ君、好きだったのにな、あの時守ってあげるっては言ってくれた。けど・・・

本当に守ってくれるのかな、式場には来てないみたいだし。


守って欲しかったな。フィディオ君に。



神父「ノア・レイリス。貴方は本能寺誠也を一生愛すと誓いますか?」

ノア『・・・私は・・・』


戸惑っている私に横にいる誠也さんが言った。


誠也「何を戸惑っている?お前はただ『誓います』って言えばいいんだ!」



周りには聞こえない程度で怒鳴られて、肩が跳ね上がった。



誠也「いいのか?レイリス家、ぶっ潰しても」

ノア『っ!!・・・』


そういって不適に笑う誠也さんが怖い。

でも、誠也さんの言葉で私は思った。


—どうせフィディオ君は助けに来ない—

—レイリス家は潰されたくない—


神父「ノア・レイリス?誓いますか?」

ノア『私は・・・』


誓います。といいかけた直後、後ろのドアが勢い良く開いた。

そこに一人の少年が立っていた。

太陽の光が眩しくて顔が見えない。

その太陽の光は、闇の中にある、希望の光みたいだった。

その少年は、ゆっくりとこっちに歩いてくる。






その人は、フィディオ君だった。





女子「キャアーーーーーー!!!!フィディオ様よ!!」

女子「何で此処にいらっしゃるの!?」


周りは黄色い声でいっぱいだった。



フィ「お待たせしました。助けに参りました。姫」


そうにこっと笑顔を見せて、手を差し出してきた。


ノア『フィディオ君・・・?』


私の眼からはボロボロと涙が溢れてきて、顔をぐちゃぐちゃにした。


フィ「せっかくの可愛い顔が台無しだよ?ノアちゃん」

ハンカチを取り出し、顔を拭いてくれた。


今に訳が分からない私に彼は言った。


フィ「言ったでしょ?守るって。助けに来たよ?」


私に守るといってくれた彼が愛しく思い、手を重ねた。

この人なら、私を守ってくれる。そう確信した。

そして誠也さんの方を向き、


ノア『誠也さん、ごめんなさい。私は貴方との結婚を受け入れられません』


と、言った。


誠也「そ、そんな事言っていいのか?今すぐレイリス家は「潰す。だろ?」えっ・・・」


お父さんが誠也さんが話していた時に口を挟んだ。


父 「ノアには気遣ってもらってたが、私はノアの幸せを一番に願うんでね。
   ノアのためならレイリス家なんていらない。
   金持ち、じゃなくて、庶民、として生きていけばいいんだ」


お父さん・・・!?

お母さんの方を見ると、こっちを向いてニコッと笑ってくれた。


誠也「っ!!お父さん!!」

誠父「もういい加減にしろ。誠也」

誠也「お父さん・・・?」


誠父「誠也がこの子に恋をしたことは知っていた。
   でも、お前のやり方はダメだ」

誠也「お、お父さん・・・」


あっちで誠也さんのお父さんが誠也さんを叱っていた。


フィ「さてノアちゃん、帰ろうか」

ノア『うん!』


私は満面の笑みでそう答えた。


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終わり・・・ではないですよ^^
でももうすぐ終わる系。
長かったよぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!