二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ありがとう〜大好きな君へ〜 イナズマイレブン ( No.41 )
- 日時: 2010/08/06 08:16
- 名前: さくら (ID: 3KWbYKzL)
久しぶりにノア視点
ノア『あ、ソルノ!!レッスンの帰り?』
私は散歩中、ピアノのレッスンの帰りであろうソルノに声をかけた。
するとソルノは私に気付いたようで、こっちを向いて『あ、サクラ』と微笑んだ。
やっぱりソルノは優しいな。
あぁ、私、ソルノに出会えて良かった。
ソルノと親友になれて良かった。
あの時、ソルノに出会わなかったら私は———
女1『あんた!!はっきり言って邪魔なのよ!』
女2『そーよ!声ナシの癖に翔様とべたべたひっつきやがって!!』
私は今、いじめに合っている。
翔君とは、ただの友達なだけなのに。
翔君は、時々話しかけてくれるだけで、べたべた引っ付いた覚えは・・・・・全くと言っていいほどにない。
私はひたすら頭を下げ続けた。
この方が、声が出ない私にとっては、一番の方法なのだ。
女3「ふっざけんじゃないわよ!!誤りたかったら言ってみなよ、『すみませんでした』ってね!!」
髪を引っ張られ、叩かれ、蹴られ・・・
時には靴に画鋲を入れられていたこともあった。
毎日泣いて過ごした。(声は出ないから、鼻グッスンで)
そんな時、ソルノと出会った。
ソル「そんなに泣いてると人生もっと辛くなるよ」
ノア『・・・・・?』
顔を上げると、私と同じぐらいの可愛い女の子が居た。
その子は私の方に近づいてくると、しゃがんで何かを差し出した。
ピンク色のロリポップ。
まだ包装がしてあって、新しいものだった。
ソル「これ、あげる。だから元気だしな?」
ノア『ありがとう』
あいにく今は、メモ帳を持ってなくて、口を“ありがとう”と動かした。
するとその子は驚いた顔になったが、笑顔になった。
ソル『大丈夫?』
その子は手話で話した。
すかさず私も手話で話す。
ノア『手話・・・出来るの?』
ソル『あはは、前に私のおばあちゃんが耳が聞こえなくてね・・・』
その子、もといソルノちゃんは優しい子だと、すぐに分かった。
ソルノちゃんは『声が出ない』とは、一言も言わなかった。
私のことを思って言わなかったんだろう。
ソルノちゃんの第一印象が決まった。
『とても優しい子』
そのあと、第二印象、第三印象と、分かっていく。
いつのまにか、ソルノちゃんと私は、かけがえの無い親友・・・いや、大親友になっていた。
これがソルノとの出会い。
ノア『ソルノ・・・ありがとう』
ソル『急にどうしたのさ、らしくないぜよ』
ノア『ふふっ・・・いや、なんでもないぜよ』
そんな話し(手話)をしていると、声が聞こえてきた。
サッカーをしているようだ。
ノア『ねぇねぇソルノ、ちょっくら行って来ようよ』
ソル『うん!・・・あ、ちょっと待て、待てってばぁぁぁああああ』
フェンス越しに見る。
私は一人の人物を目でずっと追いかけていた。
何故って?・・・それは・・・サッカーをしている人物、皆に指示を出している人物、それが・・・
フィディオ君だったから。