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千年ほど前、閻禍という存在がいた。

閻禍は人類にとってとても危険な存在だった。

国という国を、里という里を、文明という文明を破壊し、蹂躙し続けた。

閻禍は生きとし生きるものを全て殺し、世界を焼きはらおうと目論んだ。

だから、閻禍は殺された。しかし、閻禍もただでは死ななかった。

閻禍は息絶える直前自分を殺した人間どもに言い放った。

『私を殺した人間どもよ、ことごとく呪われろ。私には今も冬眠を続ける子供がいる。千年ののち、子供は地上に蘇り、再び貴様ら人間どもに恐怖と絶望をまき散らすであろう。』

と———