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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狂乱家族日記☆銀魂 ( No.21 )
- 日時: 2010/07/24 11:53
- 名前: ののこ (ID: .057oP6P)
コンコン、コンコン
「お母さーん。朝ですよー?」
乱崎家、二階、凶華の部屋の扉を叩く音と鈴を転がしたような、可愛らしい声が響く。持ち主は次女の優歌、乱崎家優一の平凡な女の子である。
「母親。早く起きてよ。見たいテレビが終わっちゃうよ。」
優歌の隣でゲームをしながら起こしている、ノイズ混じりの声の持ち主は三男の雹霞、
生物兵器でやたら腕がでかく、顔はのっぺりとしている。
「……。」
無言は月香、まぁなんというかくらげである。
「……(怒)。」
「月香、怒んないの。」
くらげと言ってもただのくらげではない、喜怒哀楽があり、電気を発し、
空中に浮いているくらげがただのくらげであるはずがないのだ。
「起きないなら、扉開けちゃったらいいんじゃない?」
いまだゲームをしながら話をする雹霞。
「ううん、お母さん扉に鍵かけてるんだもん。」
優歌はうつむき可愛らしく握った拳を頬にあてる。
いわゆる、考えるポーズをして、むむむ…と良い案を頭からしぼりだしている。
「ぼくなら、この扉簡単に壊せるけど?」
「だ、駄目だよ!お家、壊したりしたら!」
問題発言をした弟を叱りつける優歌。
「そうだぞ!!」
唐突に、ついさっきまで、沈黙ばかりだった凶華の部屋からはじけるように
声が響いた。
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