二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ━銀/魂━万事屋。 ( No.20 )
- 日時: 2010/07/31 21:23
- 名前: 棗. ◆/lQMO72QVo (ID: Dfaev/X/)
- 参照: http://__________________
▼...第03煌始...
聖が万事屋に住み込み始めて一週間が経つ。
両立は大変だが、
今日は〝スナックすまいる〟での仕事。
「聖ちゃん可愛いね♪此れから何処か行かない?」
「あはは、行きませんよー」
気安く肩に手を回した客の手首を思い切り掴んで
力をこめる聖。何時もなら「触らないで」と言いたいところだが、
相手は客なのでそこら辺の礼儀は弁えている。
手首に圧力を掛けるというのも如何なのかとは思うが。
少し疲れたので奥の休憩室に入る。
「はあ…」
「聖ちゃん、モテモテね」
溜息を尽き椅子に凭れ掛かっている聖に
お妙が声を掛けた。
「お妙...別に、モテてたわけじゃないんだけどね」
苦笑。
モテてたというんじゃなくて在れは絡まれてた
という方が近い。
「それはそうと、どうだった?居候の件」
「ああ、うん。其れは何とか良いって」
「そう、よかったわね!でもあの甘党天パには気をつけてね?」
「天パは予想がつくけど、何で甘党なの?」
天パと着たら銀時しかいない。
「だって、銀さんいつも甘い物ばっか食べてるでしょう?」
「そう、なんだ...」
〝銀さん〟、〝いつも〟
「お妙って...銀時と仲良いんだね」
「え?嫌だわ聖ちゃん、そういうんじゃないって」
少しの間。
「...もしかして、聖ちゃん...」
「え?や、違う違う!そういうんじゃないの!」
「あら、そうなの」
お妙はクスクス笑ってる。
聖は真っ赤になりながら必死で否定する。
その時、後から大声で誰かの名前は呼ぶ声が聞こえた。
「お妙さあああぁぁああん!...∑げふっ」
どかっ
お妙が足を大きく上げ客の顔面に減り込む。
其の客はその場に倒れこんだ。
「え?お妙、其れお客...」
「お客じゃないわよ、ゴリラよ。変態の」
倒れこんだ客の顔を覗き込む。
...確かに、立派なゴリラだ。
「いやーあははは。お妙さん、相変わらず御元気そうですなぁ、」
むく、と顔上げる客。
顔面にはくっきりと足跡が残っている。
「彼方もしつこいですね、相変わらず」
満面の笑みを浮かべるお妙。
笑っていても瞳は笑っていなく、...何て言うか
怖い。
▼...第03煌終...