二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ━銀/魂━万事屋。 ( No.21 )
日時: 2010/07/31 21:47
名前: 棗. ◆/lQMO72QVo (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

▼...第04煌始...


  「あ、あの...大丈夫ですか?」

  顔面にお妙の蹴りを喰らった人に、
  大丈夫そうでは無いのだが一応声を掛けてみる。

  「ん?おぉ、すまんなぁ」

  がははは、と笑いながら立ち上がる御客。

  「君見ない顔だが、名は?」
  「あ、望月聖です、万事屋の住み込みで働いてる...」

  遂、口走って関係の無い事まで言ってしまった。

  「万事屋...?君、万事屋で働いているのか?」
  「はい、そう...ですよ?」
  「そうかそうか。君も大変だなぁ」

  よく分からないけど、銀時たちと面識あるのかな...?
  もしかしたら、友人とか?
  すると御客が自己紹介をしてきた。

  「申し遅れたが、俺は真選組局長の近藤勲だ」
  「真選組...」
  「よかったら今度遊びに来てくれ」
  「はい」

  〝真選組〟....江戸の治安を守る特殊警察で、
  武士やら何やらが剣を振り回している危険な処
  少なくとも遊びに行くような処では無いのは知っている。
  中でも、鬼の副長と呼ばれ恐れられている人が居るという...
  私は怖いと思わないけど、

  「宜しく頼むよ」

  す、と右手を出され握手を求められる。
  近藤の行動に戸惑う聖。

  「ん?どうした。心配しなくても菌などついていないぞ?」
  「あ、大丈夫です、分かってます...けど」
  「もう、近藤さんたら帰ってもらえないかしら?
   彼方が居ると面倒な事になるわ」
  
  お妙が私の前に立ち、握手をしようとする手を防ぐ。
  静かに私の方を向きウィンクをして合図を送る。
  
  「お妙...」
  「俺が居ると眼中に入って集中できないんですね!
  分かりました。お妙さんの頼みとあらばそうしましょう
  それじゃあお妙さん、聖くんまたな。是非、ウチに遊びに来てくれ」
  「はい、今度遊びに行きますね」

  そういって近藤さんは店を出て行った。

  「はあ...。お妙有難う、助かった」
  「いいのよ、聖ちゃん」
  「あのさ、さっきの人ってお妙の「違うわよ。そんなわけないでしょう」
  「はい、すいません」

  『お妙の恋人?』と聞こうとした言葉に
  即、鋭い言葉を重ねられとっさに謝る。
 
  「あ、もう時間だわ。聖ちゃん、先に上がっていいわよ」
  「うん。お疲れ様」

  お妙にそう言い残して私は店を後にした。


▼...第04煌終...