二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】〓し,す,こ,ん,* †(o´・ω・)ノ゛【土妹うp ( No.19 )
日時: 2010/08/03 09:53
名前: 紫陽花 (ID: xiz6dVQF)

Ψ土方苺の為のプロローグ.+



妹があれにハマリだしてしまった時は
それはそれは大変だった


いくら逃げても
いくら断っても

それはまるで自分の影のように
恐ろしく、しつこくついてくるのだから


**

「お兄ちゃあーん!!」

「げっ!」

片手に異様なあまったるい苺の香りを漂わせ
かんっぜんに危ない感じの色放つ三角フラスコを持ったゾンビ・苺は
今日も元気に人体実験を行おうとしていた


一応、実の兄なので声を聞いただけで即座に苺だと判断し
あいつの人に向かって薬品を投げる攻撃
本人曰く…—薬品ぶっかっけ攻撃☆を見事にかわす


「あーあ…お兄ちゃんが避けたから、これしかなくなっちゃったじゃないですかー」

ゆらあー、ゆらあー
っと液体を揺らしながら目元に黒い影を宿し近づいてくる苺

や、それ命中力わるい御前が悪いんじゃ…
そんな思いも今は苺を刺激させないほうがいいと思い
黙って聞いておく


「苺、…一応訊いとく」
「なにんです? モルモットさ———お兄ちゃん!」
「御前もう俺に実験する気満々だろ! 何だモルモットって!!!」
「え? 何の薬? …嗚呼、それはですね——」
「人の話聞きやがれぇぇぇぇぇ!」
「これは、——」

そこで苺は一呼吸置き、すうっと息を吸う

「あにまる薬です!!」

きゅぴぃん!
と苺のまん丸の目が光ったの同時に
チャポンという音と共にフラスコのから液体が発射された

「おまっ!!」

いきなり発射されたからといい
速さで言えばバズーカよりは遅い
…まさか総悟からの嫌がらせが役に立つ日が来るとは思わなかった

…俺は液体をぎりっぎりのすれすれで身を逸らし
間一髪のところで薬を避けた


「あぅー……」
「っぶねェ!!!」

「ぎゃああ! 何か掛かった、何これ!? 何これェェェェ!!」

俺が後ろにどんとしりもちを付いたのとほぼ同時に
三人の声が重なる

苺の手元を見れば
あれだけ入っていた三角フラスコの中身はまったくない
最初の声は絶対に苺だ

そして二つ目は俺、

三つ目は…?
疑問を持ち三つ目の声がした後ろをゆっくりと振りかえる

「うわ、苺の匂い!! 何これ!?」


全身に苺の匂いをただよわせ
何が起こったのか理解できていないように
きょろきょろと回りをみまわす人物

そこに居たのは…
山崎(犬)だった———。



土方苺の為のプロローグ/完.+‖★´・ω・)ノ