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第１５話　続の続

白（へえ、そうだったんだ。さすが雷門イレブンだね。
白輪も円堂たちの方を見た。
円（え、いや、あんなの見て助けない人なんていないと思うけど……。
夏（それはそうと、さっき言っていた学校じゃないってどういう……。
夏未は改まったように聞いた。

氷（ここは孤児院なんです。月空中は私たちのいる孤児院が経営している学校なので学校として登録はされていないです。
氷歌は淡々と答えた。

円（孤児院……てことはもしかしてみんな……
氷（はい。ここにいるみんな孤児です。
氷歌は微笑みながら答えた。
氷（鬼瓦さん言ってなかったんだ？
氷歌は鬼瓦を見ながら言った。

鬼瓦（あ、ああ。
氷（ふーん。そう言えば自己紹介してませんでしたね。みなさん知ってると思いますが、天音　紫歩こと月城　氷歌です。
氷歌はそう言いながら頭を下げた。

氷（そして、この子が白輪　沙希。この子は龍松　ゆうり。この子は狐猫　猶。この小さい子は小学生で園雪　沙良。
そう言って名前を呼ばれた子たちはみんなぺこりと頭を下げた。

氷（そして、ってあれ？真希と瑠乃は？
白（あれホントだ何処言ったんだろ。
氷（ってよく見たら騎士も御神も居ないし、まったく……また練習にでも行ったの？
氷歌はあたりを見回しながら言った。
氷（世話が焼ける……。

氷歌はそう言いながら地面に右手をつけると目をつぶり、集中した顔になった。

少したつと氷歌は手を離し、はぁと溜息をついた。
氷（こんなことでいちいち使いたくないのに……。
氷歌はそう言いながら指をパチンと鳴らした。
すると氷歌の目の前にユニホームを着た４人組が現れた。

瑠（あれ？なんでここに、って氷歌！帰ってきたの！？
氷（あんたたち……またなんかしかけてたんでしょ！！私がいないからって、あと御神に騎士！勝手に練習ばっかりして！するのはいいけどなんか言ってからにしてよ！
氷歌はその４人に怒りだした。

円（なんか……母ちゃんみたい……。
夏（あの人たちは…？
夏未がそう聞くと龍松が

龍（あの子たちは右から智恵﨑　瑠乃。冠雫　真希。桜木　騎士。天照大　御神です。みんなサッカー部員ですよ。
と丁寧に答えた。
円（へえ、みんなってあの小学生も？
瑠（！！小学生じゃない！あたしは智恵﨑　瑠乃！１３歳！
と瑠乃は円堂を見ながら言った。

秋（そうなんだ……。
氷（はぁ……自由奔放な奴ばっかり……
氷歌は深い溜息をついた。
すると御神が学校の方へと歩いていく。
氷（御神！何処行く気？

御（……練習だ……いけないか？
御神は氷歌の方を少し見ながら言った。

氷（……もういいわ好きにして。
御（……。
御神はなにも言わずまた歩きだした。

円（待てよ！！
円堂は御神を呼びとめた。

御（なんだ。
円（練習なら俺と一緒にやろうぜ！！

円堂は御神に笑顔を見せながら言った。

だが御神は
御（……気易くしゃべりかけるな。私は天照大御神の生まれ変わりであるぞ。
といった。
円（……へ？
円堂はきょとんとした顔になった。

御神はそういうとまた歩き出した。
円（お、おい！

吹（天照大御神の生まれ変わりって……。
氷（すみません。痛い子とか思わないでやってください。
秋（いいえ！気にしないでください！
秋はとんでもないというように言った。

氷（でもあの子の言ってること事実なんです。
夏（事実って……。
夏未はそんなわけないというように言った。

園（事実なんだよ！御神ちゃんね、神様の生まれ変わりなの！！
氷（沙良。もう少し静かにしな。
園（……はーい。
沙良はふてくされたように言った。

氷（……瑠乃！なにしてんの！
瑠（！！　やばい！逃げろ！！
そう言うと瑠乃と真希はすごい速さで逃げて行った。

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すいません。
変なところで中断！