ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

更新！
第３２話

円（音の粒？
園（うん！こうやって触るとね……
沙良が粒に触る。
すると
粒はポーンと音を立ててはじけた。
園（音が鳴るの！
沙良が嬉しそうに言った。
夏（……これどうなってるの？
夏美が粒をまじまじと見つめながら聞いた。
園（これホントにあるわけじゃないんだよ！氷歌ちゃんの超能力で見えてるの！
沙良が粒に触れながら言った。
鬼（月城の……超能力？
鬼道が不思議そうに聞き返した。
園（うん。えっと確かヒュプノっていう力だよ！
沙良が振り返って言う。
園（やってみる？
円（えっ、いいのか？
円堂が少し驚いたように言った。
園（うん！いいよ！私が今って言ったら触ってね！
沙良はそう言うと氷歌の手元に目線を移した。
園（……今！
沙良が大きな声で言うと円堂が粒に触れた。
すると粒は綺麗にポーンと音を出しながらはじけた。
円（すっげえ！
円堂は目をキラキラさせていた。
円（次は！どれ触ればいいんだ！？
そう言いながら円堂は立ち上がって粒の近くに歩いて行く。
園（次はね……青色の粒を……今！
沙良がそう言うと円堂はまた粒に触れる。
粒はさっきとは違う音を立てながらはじけた。
秋（音が……違う？
鬼（色別で音が違うんだろう。音階が色で表わされているんだ。青がドとかな。
鬼道が粒を見ながら言った。
一（そう言えば、さっきあの子が言ってたヒュプノってなんなんだろうな。
春（そう言えば言ってましたね。超能力って言ってましたけど……
鬼瓦（ヒュプノ。催眠能力だ。
鬼瓦がコーヒーを飲みながら言った。
豪（催眠能力？
豪炎寺が聞き返した。
鬼瓦（あぁ。氷歌の超能力の一つでな。催眠をかけてあるはずのないものを見せたりすることができるんだ。
夏（あるはずのないもの……
夏未がそう言いながら粒を見た。
鬼瓦（まさにその粒がヒュプノで見えてるものなんだよ。
鬼瓦は夏美が粒を眺めているのを見てそう言った。
鬼瓦（それにしても……あいつなんで俺がここに来たのか忘れてるんじゃないか？
瞳（そう言えばどうして来たんですか？
鬼瓦（捜査だ。現場にあった証拠品を透視してもらおうと思ってな。
鬼瓦はそう言いながらカバンから袋に入ったハンカチを出した。
花柄の白いハンカチだった。
鬼（それが証拠品なんですか？
鬼道が淡々と聞いた。
鬼瓦（あぁ。
鬼瓦はハンカチをカバンに入れた。

そのころ円堂は子どもたちと一緒に楽しそうに粒を触っていた。
豪（円堂らしいな。
豪炎寺はそれを見ながら笑みをこぼした。
鬼（あぁ。
一（だね。
皆そうだなというように笑っていた。

そんなころ氷歌たちの曲はもう終わりに差し掛かっていた。

♪〜〜♪♪〜♪
曲が終わった。
すると皆がパチパチと手を叩いて笑っていた。
氷歌はそれを見てニコッと笑い、
氷（ありがとう。
といった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
合奏終わった！
今日中にもう一回更新したい……