二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 未来を知る少女 ( No.446 )
- 日時: 2010/12/29 13:30
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: e/CUjWVK)
更新!
鬼道視点!!
第38話
守り続ける。
……それが使命……それが運命……
「どうしてそれが運命だってわかるんだ?」
運命なんて変えられる。
俺はそう思う。
「そう言われたから。言われた通りに進んでいくしかない。運命には逆らえないんですよ。皆さんは逆らえるかもしれないけれど私は逆らえない。」
逆らえない?
どうして?
言われたからって……
「誰に言われたんだ。」
「……私の大切な人に。」
月城の顔が少し嬉しそうになった。
大切な人……
「それは誰だ。」
「言えません。沙希とか皆に聞いたらきっと言ってくれますよ。」
?どうして……
「どうしてお前は言わないんだ。」
「……どうしてでしょうね。考えてみてください。」
月城が笑う。
またあの笑い方で……
もうこれを見るのも馴れてしまったような気がする。
……もしかしたら月空中の奴らも馴れてしまったのかもしれないな。この不自然な笑い方に。「これが月城の笑い方なんだと。」そう思っているのかもしれない。
だから月城もこの笑い方が癖になったんだ。
無理やり笑うことが。
悲しくても笑うことが、自分の感情を押しつぶして笑うことが。
……昔のおれもそうだった気がする。
両親が事故でいなくなって……春奈が唯一の家族になって……
それで春奈を悲しませてはいけないと思って
無理やり笑って……
それで本当の笑い方を忘れてしまった。
作り笑いしかできなくなった。
でも、俺は円堂たちに会って……
ホントのサッカーを出来るようになって……
そして笑えるようになった。
元通りに笑えるようになった。
「……おまえは……」
「……おまえは、いつからそうやって笑うようになったんだ。」
そう聞くと月城は不思議そうな顔をしてこっちを向いた。
「……作り笑いをするようになったのがいつからか、ということですか?」
少し月城が微笑む。
そうだ。いつからそうやって笑うようになった?
何が原因だ、何か理由が無いとそんな風に笑うようにはならない。
何があったんだ?
「いつからでしょうかねぇ……ずーっと前からかもしれないし……最近からかもしれない。」
誤魔化している。
間違いなく。これは確かだ。
「誤魔化すな。」
そう言うと月城の顔が少し驚いたようになった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意味不にもほどがある。