二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.124 )
- 日時: 2010/10/08 22:28
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第四十一章 〜故郷からの遺伝〜
フスベシティ、龍の穴
青年と、老人が会話をしている。青年は、前々回までのチャンピオンであった、ワタル。
そして老人は、龍の穴を護る役目を持つ、長老だった。
ワタル「・・・リオンちゃんは、クレイ君を倒して新チャンピオンとなりました。」
話の切り出しは、紛れも無く一人の少女の事だった。
長老「そうか・・・やはり、あの子はただの子どもではなかったようじゃな・・・」
ワタル「はい。クレイ君は拗ねてしまいましたがね。まったく、ついこの間までオレにまかせっきりだったのに・・・」
苦笑いを浮かべながら、そう話した。
つい、一ヶ月前にいきなり戻ってきた彼は、まさにリオンと戦うために戻ってきたみたいなものだった。
そして、負けてしまい泣く泣くチャンピオンの座を譲ったのだ。
ワタル「オレも、戦いたかったなぁ〜・・・」
長老「はは・・・そうじゃ、頼んでおいた調査はどうなっている?」
一瞬にして、空気が張り詰める。長老が、頼んだと調査とは・・・
ワタル「はい、オレが出来る範囲は。協会にあった文献なども片っ端からあさりましたよ。あそこまで、図書館に入り浸ったのは、何年振りでしょうか・・・」
長老「ご苦労じゃったな。で、何か分かったか?」
ワタル「はい、彼女達の【力】に関する情報はほとんどありませんでした・・・」
長老「お前から聞いてきたが、リオンちゃんらは伝説の三体に加え、ホウオウ、ルギアとも意思疎通した。ワシは驚いたよ。伝説と呼ばれしポケモンと、いとも簡単に会話をするなんてのぉ〜」
ワタル「しかし、一つ興味深い内容がありまして・・・」
長老「ほう?なんじゃ?」
ワタル「オレが一つの文献を読んだ時、こんな内容が載っていたんですよ。ほら、これです。」
ワタルが差し出した文献は、「街に伝わる遺伝」という名前だった。
「カントー地方には、特別な力を持つトレーナーが生まれやすいといわれる街がある。
それはマサラタウン、トキワシティ、ヤマブキシティ、シオンタウンがあげられる。
特にマサラタウンには、特にその力が多く集まると言っても、過言では無いだろう。
トキワシティ以外の街では、ポケモンとの親睦が深めやすい、バトルが強いといった特徴が多い。
しかし、トキワシティに関してはより特別と言っていいだろう。
「トキワの森の護り人」に代々伝わる力は、ポケモンの傷を癒し、意思疎通するというものだ。
しかし、トキワシティからはそのような力を持つトレーナーは、輩出される事は無い。
その力はあくまでも、「森を護る為」にのみ使われるからだ。そのように昔から決まっているらしい。
(中略)
さて、カントーにはいくつかそのような街があったが、隣のジョウト地方にはないのであろうか。
実は、ワカバタウンのみ挙げられている。
しかし、ワカバタウンはマサラタウンなどの力よりは、トキワシティの方に近かったと推測される。
推測というのも、何世代も前にその血筋が途絶えてしまったと言われている為である。
現在、そのような力を持つトレーナーは確認されて居ない・・・」
ワタル「これは、五年前の文献です。ここに載っているように、リオンちゃんの力は何世代も前に途絶えたとかかれています。」
長老「なるほど、五年前だったからリオンちゃんの事は書かれて居ないのか。五年前といえば、彼女はまだ九歳だからな。」
ワタル「ええ。しかし、似たような力の舞妓さんについては何も載っていなかったのは何故でしょうか?」
長老「舞妓はんの力は、訓練で身に着けるものだからだ。リオンちゃんは、オジリナルじゃからな。」
ワタル「オリジナルです。」
長老「・・・。と、とにかく、リオンちゃんに何故力が宿っておるのだろうか・・・」
ワタル「そうですね・・・」
長老「この文献も、修正しなければいけないのぉ。」
ワタル「さて、オレはもう少し調査してきます。今の内にできる限り調べておかないと・・・」
長老「では、頼んだぞ。」
次回へ続く
今回は、本当に珍しくリオン達が一切登場しないという回でした。
ちなみに、この街に伝わる遺伝と言う文献は、漫画(ポケ●ペ)からの引用です。
まだまだ行きます!