二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.130 )
日時: 2010/10/10 19:22
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第四十三章 〜出逢い〜

前回に引き続き、リーグ内のとある部屋。
リオン「あ〜・・・ここの文献とか資料はあさったなぁ・・・」
協会のスタッフの山田さん(以下山田)「あ!いた!探しましたよリオンさん!」
リオン「(ちっ)なんですか?」
山田「会長との、面会の日程を決めてませんよね!早急に決めていただかないと困ります!」
リオン「あ・・・もうちょい待って貰えませんか?まだ、調べてない資料が山のようにあるんです。」
山田「駄目ですよ!そういってもう、三日も待ってるんですよ!」
リオン「(ちっ)実にすみません。善処します。」
山田「とにかく!今日中に返事をお願いしますよ!」
リオン「え〜・・・困りますぅ〜・・・(ちっ)」
山田「さっきから、舌打ちの音が何回も聞こえるんだけど・・・後、物凄い殺気も。」

リオン「も〜・・・日程決めろったって、どーせあっちの都合に合わせるんでしょ?会長とか気取っちゃってさぁ〜・・・殺ってもいいかな〜☆うん、殺るべきよね〜☆・・・」
クレイ「やめて!相談って言うから聞いてたのに、それじゃただの犯行声明だよ!!」
先程の愚痴を、前チャンピオンに零していた。
クレイ「まあ、リオンちゃんの気持ちも分からないでもないよ。大人ってそんなもんだから。」
リオン「でも、それってこの場所に立つって事ですよね。自ら望んでここに来たんだ。」
クレイ「はは、そうだな。」
リオン「ところで、会長に面会ってしなくちゃ駄目なんですか?まだ、調べたい事があるのに・・・」
クレイ「まあまあ、会長の御目がねに叶うように頑張れ!」
リオン「ははは、心配・・・」

三日後
山田「本当ですか!今から、面会してくれるんですね!」
リオン「はい。で、何処で会うんですか?」
山田「今からお連れします!フーディン!テレポートです!」
リオン「ちょっ!?」
パーン!

目を開けた時、先程までの資料室ではなく高級な家具に囲まれた、一室に居た。
リオン「いったぁ・・・何?」
山田「会長!お連れ致しました!新チャンピオンのリオンさんです。」
会長「・・・」
高そうな椅子に座る、スタッフよりも若い男が居た。三十代中盤と言っところだろうか。見るからに厳つい人物だ。
ところが・・・
会長「・・・や〜っときたなぁ!もう!どれだけ待たせたら気が済むんだよ!会いたかったぞ〜!」
満面の笑顔で、凄い勢いで抱き寄せられる。
リオン「ふが!な、何っ!?ア、アッパーカット!」
《会長は吹き飛ばされた!》
山田「何してんですか!リオンさん!あわわ、会長〜!」
リオン「だってさ!」
会長「なかなかいいパンチだったな!さすがだ!」
リオン「私のアッパーカットを食らって、あんなに早く復活するなんて!只者じゃない!」
会長「さて。まあ、座ってくれ。あと、山田!」
山田「はい!何でしょうか?」
会長「暫く下がってくれ。二人で話をしたい。」
リオン「え?それってどういう?」
山田「分かりました。ごゆるりと。」
《フーディンのテレポート!》

リオン「・・・会長、」
会長「好きな呼び方でいいよ。俺もまだ、「会長」って歳じゃないし。」
リオン「・・・じゃあ、おじさん。」
会長「うわ!酷い!俺まだ若いよ!・・・ところで、リオンちゃんには父親は居るかい?」
リオン「知りませんよ。物心つく頃にはいませんでしたから。でも・・・」
会長「でも?」
リオン「お母さんは、いつもそんな父の事をほめてたなぁ。「貴方のお父さんは、とても強いトレーナーだったの。それを誇りに思って頂戴。」って。」
会長「・・・そっか。じゃあさ、お父さんってのh」
リオン「結構です。父親の顔も知らないのに、見ず知らずの人を「お父さん」なんて呼べません。」
会長「・・・。俺の名前は、詩音だ。シオンと呼んでくれないか?」
リオン「どうして会長を呼び捨てにしなくちゃいけないんですか?でもまあ、会長よりはいいかも。」
シオン「だろ!?俺も、リオンって呼ぶからさ!」
リオン「はいはい、よろしくお願いしますよ。シオンさん。」
シオン「おうよ!」

リオン「それじゃ!」
山田「フーディン、リオンさんの事、よろしくお願いしますね。」
フーディン「ディン!」
パーン!

山田「良かったですね。まさか貴方の・・・」
シオン「ああ。元気そうで嬉しかったよ。十二年間会って居ないと、全然分からないもんだな。」
山田「そうでしょうか?私はすぐ分かりましたがねえ。貴方と全く同じ、漆黒の長い髪で。」
シオン「・・・二人には悪い事をした。でも、こうしてようやく共に居る事ができるようになった。」
山田「そうですね。本当に良かった・・・」
シオン「いや、まだこれからだ。山田!リオンの周りの守りを全力で固めろ!」
山田「はっ!」


次回へ続く


今回も、全く同じ過ちをしてしまいました。
本当に申し訳ありませんでした!
会長もとい、シオンは、新編で鍵を握る人物です。