二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.19 )
- 日時: 2010/08/19 21:17
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第十六章 〜いかりの湖〜
いかりのみずうみの畔
リオン「やっぱり、チョウジタウンもいかりのみずうみも様子が変ね。」
サトル「ああ。ジムにも入れなかったし、大量にギャラドスが発生している。どうやら、黒い服を着た奴らが現れるようになってかららしい。」
その時、みずうみに轟音が鳴り響いた。
釣り人「うわあぁぁ!!!で、でたぁ!!赤いギャラドスだぁ!!」
リオン「ホントだ!ギャラドスの色違いだ。珍しいなあ・・・観察した〜〜い☆」
サトル「そんな余裕ないって!まずアイツを何とかしないと・・・」
リオン「ゲットが一番手っ取り早いと思うんだけど・・・。」
釣り人「そんなの無理だよ!アイツはとても凶暴なんだ!近寄るのさえ容易じゃないんだ!」
リオン「あんまりやりたくないけど・・・仕方ない。話をしてみる。ふぶき、波乗り!」
サトル「じゃあ、俺は付近の人の避難の手伝いを!」
いかりのみずうみ、水上。赤いギャラドスに近づくリオン。
ギャラドス「ガアアァァァァァ!!!!」
リオン「落ち着いて!苦しいの?何があったのか、私に話してみて?」
ギャラドス「・・・・・。」
みずうみの荒波が収まっていく。ギャラドスが暴れるのを止めたからのようだ。
リオン「大丈夫。貴方はなぜここに居るの?コイキングの進化形の貴方が。」
ギャラドス「ギャアァァァァァ・・・・」
ギャラドスは何かを伝えようとしていた。リオンは、神経を集中させて聴く。
ギャラドス「お前、俺の話し分かる。俺、前はコイキングだった。だけど変な人間が来て、俺たちを無理やり進化させた。俺、一番最初にさせられた。」
リオン「そうか、初めてだったからコイキングの赤い色素が、進化の瞬間に変化し切れなくて赤いままだったのね?貴方を無理やり進化させた、人間の特徴を教えて?」
ギャラドス「・・・黒い人間。たくさんいた。」
リオン「やっぱりロケット団ね・・・。どうしてこんなことを・・・」
ギャラドス「俺だけ、色違う。仲間、いない。俺、さびしくてここ来た。」
リオン「大丈夫。私が何とかする。その前に、かなり傷ついているから一度ポケモンセンターに行かないとね。」
その頃、みずうみの畔
サトル「早く!安全なところへ避難してください!俺が先導します!」
老人「おい、ボウズ。みずうみに居る嬢ちゃんはいいのか?」
サトル「俺なんかが行っても、足手まといになるだけッス。今、俺に出来ることはこれッス。」
釣り人「でも、あんなにギャラドスに近づいてホントに大丈夫なのか?」
サトル「俺には、大丈夫だと信じるしか出来ないんですよ。くやしいけど・・・」
???「あの子が・・・・。そうか。」
しばらく後、おとなしくボールに収まったギャラドスをみずうみの畔で、いい傷薬などで傷を治してあげることにした。
リオン「やっぱり、ギャラドスの大量発生の原因はロケット団にあるみたい。」
サトル「・・・そうか。怪電波も関係があるんだろうか?」
???「君たちもそう思うか。」
二人の目の前に立っているのは、黒いマントを身に纏い、カイリューを連れた男だった。
サトル「なっ・・・チャンピオンのワタルさん!!??何でここに?」
リオン「サトル、少し落ち着いて。あの、どうしてチャンピオンがここにいるんです?大方予想できますが。・・・ポケモン協会・・・でしょう?」
ワタル「ふふ・・・やはり分かるか。そうだ。オレは、協会からの指示でここに来た。任務は赤いギャラドスの捕獲と、原因の調査。そしてー・・・」
サトル「そして?」
ワタル「怪電波の発生地の破壊。でも、そのうちの二つは君たちが解決してくれたけどね。」
リオン「・・・しかし、このギャラドスは怪我が完治次第、逃がすつもりなんですが。」
サトル「え?ワタルさんに渡して、協会で保護してもらわないのか?」
ワタル「オレもその方が助かるんだけど・・・無理かな?」
リオン「この子は今、極度に私以外の人間を受け付けないんです。他の人に渡して、この子の苦痛になるよりはいいと思うのですが・・・」
ワタル「・・・君がそう思うのなら。ただ、報告だけさせてもらっていいかな?」
リオン「ええ。お願いします。あと、怪電波の発生地も大体特定できたんです。」
サトル「ああ、あの店か。確かに怪しいよな。ワタルさん、一緒に行きましょう!」
ワタル「本当かい?ありがとう。人手も足りなかったんだ。案内してくれるかい?オレは先にチョウジタウンに戻るから、気をつけて。」
協会『どういことだ?ギャラドスの捕獲に失敗したとは?』
ワタル「失敗した訳ではないんです。ただ・・・(リオン達のことの報告)」
協会『・・・その娘、マツバの親戚らしい。マツバ曰く、特別な力を持っているらしい。くれぐれも敵に回す事のないようにな。』
ワタル「ええ。分かりました。今、彼らに協力を要請しました。」
協会『くれぐれも一般人は巻き込むなよ。協会の威厳に傷が付くと困る。』
ワタル「あの子も、彼のように戦いに身を投じることになるのか・・・」
次回へ続く
今回は、ワタルさん登場の回でした。
ちなみにゲームでは逃がすなんてもったいないことしていません。当たり前ですが。
次回は1414アジト潜入でっす!!!