二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.26 )
- 日時: 2010/08/26 23:23
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第十七章 〜後編 三年前〜
チョウジタウン、なぞの店B二階で、ロケット団の下っ端と鉢合わせになった。そこで・・・
下っ端「・・・子どもに邪魔されるなんて・・・」
リオン「ただ単に、あんた達が弱すぎるだけなんじゃないの?」
下っ端「そんなことは無い。」
リオン「三年前もね。私はそのときの子じゃないわ。」
下っ端「当たり前だ。そいつは男だった。」
リオン「でも、悪いやつらを見ると放っておけない。私一人の小さな力じゃ、何が出来るかわからないけどね。」
下っ端「!」
下っ端はかつて、同じ言葉を同じシュチュエーションで聞いた。三年前、アジト内での事。
同じように負けた時、少年は、今リオンが言った言葉を言う。
『悪いやつらを見ると放っておけない。俺一人の小さな力じゃ、何が出来るかわからないけど。』
下っ端「そうか。やはり子どもに邪魔されるのか。」
リオン「じゃ、私行くからおとなしくしてて下さい☆」
リオンはかつての英雄が戦った、巨大な悪に立ち向かう。英雄と同じ、その小さな背中で。
B二階
ワタル「よし、部屋のありかは突き止めたぞ。あとはこのドアを開けるだけなのだが・・・」
サトル「まさか超合金で出来てて、カイリューの破壊光線でも破壊できないとは。」
ワタル「ドアを開けるには暗号が要るらしいが、下っ端は知らないみたいだしな。」
サトル「もしかして、ボスが知っているのかも知れないですね・・・。B三階に行きます?」
ワタル「ここに居ても何の進展も無いしな。その前にリオンちゃんと連絡を取ろう。」
リオン『そうですか。丁度、ボスの部屋に入るための暗号を入手したんです。今から突撃しようかと思っているんですが・・・』
ワタル「無茶だ!オレは確かに君達に協力を要請したが、自ら危険に飛び込んでくれとは頼んでいない!オレがそっちにいくまで待っているんだ!」
サトル「そうだよリオン!俺たちが、すぐそっちに行くから一人で突っ走るな!」
リオン『ワタルさん達を待ってる間にも、怪電波で苦しんでるポケモン達がいるんですよ!少しでも早く電波を止めないといけないんでしょう?」
ワタル「しかしだな・・・」
リオン『私にはポケモン達がついています。大丈夫ですから!』
プツン
サトル「ああ、リオンまたかー!!早く行かないとあいつ、何しでかすか・・・」
ワタル「すぐにあっちに向かうぞ!彼女が危ない!」
B三階、ボスの部屋の前
リオン「ごめんね、みんな。巻き込んじゃって・・・一緒に戦ってくれる?」
リオンの仲間達、この旅で出会った大切な友達。本当は巻き込みたくなかった。でも、ここまできたからには悪事は阻止しなければならない。出来るのはここにいる、自分だけ。
友達らが入っているモンスターボールを見ると、皆、納得している表情。決意は固まった。
リオン「みんな、いくよ!」
《リオンは暗号をドアに入力した!ロックが外れた!》
???「何だ貴様。」
リオン「あんた達の、組織の悪事を止めに来た、一介のトレーナーよ。」
ボスらしき人物のすさまじい威圧感にもめげず、堂々と返事をした。
???「挨拶を忘れていたな。私の名はサカキ!ロケット団のボスだ!」
リオン「・・・。おじさん、サカキって言う名前じゃないでしょ?本当の名前は?」
サカキ?「なっ・・・だからサカキだって!」
リオン「違うでしょ?サカキって人には会った事無いけど、おじさんが違うって事は分かる。本当の名前を教えなさい!」
いつの間にか立場が逆転している。ボスらしき人物は諦めたのか、しぶしぶ名を名乗った。
ラムダ「俺はラムダ。しかしよく分かったな。なぜそう思った?」
リオン「特殊メイクのマスク、端っこが丸見え。あとは、勘よ。」
ラムダ「あ。しかしまた、子どもに邪魔されたか・・・まあいい。ここで消えてもらう。」
《幹部のラムダが勝負をしかけてきた!》
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ラムダ「いけ、ズバット!」
リオン「めりぃ、放電!下っ端とのバトルで進化した力を見せるのよ!」
《効果は抜群だ!ズバットは倒れた!》
ラムダ「へぇ、やるな。ラッタ!」
リオン「交代!チコ、花びらの舞!」
《ラッタは倒れた!》
ラムダ「ちっ!ドガース!」
リオン「交代!ブイ!サイコキネシス!」
《効果は抜群だ!ドガースは倒れた!幹部のラムダとの勝負にかった!》
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ラムダ「・・・。残念だが、俺に勝っても暗号は教えない。あのドアはサカキ様の声で入力しないと駄目なんでね。じゃな!」
《ドガースの煙幕!》
リオン「・・・。」
???「サカキサマーセカイイチー!ロケットダン、サイキョー!」
リオン「ヤミカラス!?そうか、この子に協力してもらえば・・・」
サトル「リオン!」
リオン「サトル。ボスは逃がしちゃった・・・。でも、暗号は手に入れたよ・・・!?」
サトル「無茶するなって言っただろう!?心配させんな・・・でも、無事でよかった。」
リオン「・・・うん。ごめん。ワタルさん、忠告聞かなくてすみませんでした。」
ワタル「当たり前だ。サトル君なんか心配しすぎで、真っ先に走り出したんだぞ。」
リオン「ごめんなさい。・・・ところでサトル、いつまで抱きついているつもり?」
サトル「!悪ィ・・・。」
ワタル「仲がいいのは結構。さて、さっき暗号が何といっていたが・・・」
リオン「あ、そうそう。あのドアはボスの声で、ロックを解除させるしか開ける方法が無いんです。ボスはさっき逃げた奴ですが・・・」
チョウジタウンポケモンセンター
ワタル「まさか、このヤミカラスが暗号を言えるなんてね。一気に片付いたよ。」
リオン「えへー。あ、ワタルさん、この子は協会で新しいおやを見つけてもらえるんですよね?」
ワタル「勿論。おかげで助かったよ。でも、今後は一人で突っ走ったらだめだよ。」
リオン「たはは・・・気をつけます。」
ワタル「じゃあ、オレは協会に報告にいかないと。またどこかで会おう。」
リオン「ええ。ありがとうございました。」
ポケモンセンター外
サトル「・・・」
ワタル「どうしたんだい?早く中に入ったら?明日はジム戦だろう?」
サトル「アイツ、どんどん強くなってる。でも俺は全然・・・」
ワタル「そうかい?オレはそうは思わない。君は十分強いと思うけど。」
サトル「それじゃ駄目なんです!それじゃ・・・」
ワタル「明日、ジム戦だろう?明日は君が先行いったら?いつも彼女なんだろ?」
サトル「!そうか。ありがとうございます!俺、頑張ります!」
ワタル「今日の事で焦ったのか?勝ちに急いだら負ける。気をつけるんだぞ。」
次回へ続く
長くなりました。今回、本来あったアテナさんVSワタル&主人公バトルを省略しました。
アテナファンの皆様、真に申し訳ありませんでした。
次回、ついにサトル一世一代のジム戦になります。