二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.48 )
日時: 2010/09/04 22:22
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十一章 〜己の答え〜

竜の穴
サトル「あのジムリーダー変だ!自分が負けたのに、バッジ渡さないなんて!次の挑戦者だっているのに!」
ギンガ「少し黙れよ。お前の声が、穴全体に響いてうるさいんだ。なあ?」
リオン「まあね。早く行こう?いかにもって感じの祠があるし。」
サトル&ギンガ「・・・。」
リオン「?どうしたのさ二人とも。早く行こう、サトルはバトルしたいんじゃないの?」
サトル「いや、いかにもって感じすぎて・・・」
ギンガ「とにかく行ってみよう。」


リオン「イブキさーん!どこですかー?」
長老「おや、お客さんか?珍しい。何かここに用があるんじゃろう?」
サトル「ここに、チョウジタウンのジムリーダーが来ませんでしたか?バッジ貰ってないんです!」
リオン「まあ、勝ったのは私ですが。で、どこにいらっしゃいますか?」
長老「まあまあ、イブキ。出てきなさい。いつまでも隠れてないでのお。」
イブキ「・・・」
ギンガ「まるで、駄々っ子だな。負けたの認めて、リオンにバッジ渡せよ。」
イブキ「イ・ヤ!私より強いのは、ワタル兄さんだけで十分!もう一回戦ったら絶対私が勝つに決まってるもの!」
長老「ふぉっふぉっふぉ。イブキ、変わっておらんのう!」
リオン「昔からなんですか?筋金入りですね・・・」
イブキ「絶対に認めないんだからね!でも、「ポケモントレーナーの心得」を完全に答えられるなら、認めてやってもいいわよ?」
ギンガ「超上から目線だな。負けたくせに。」
イブキ「うるさいわね!どーせ、合格なんて出来ないでしょうけど!」
リオン「やってみます。心得ってなにか知りたいですし。」
長老「よかろう。トレーナーはポケモンがいて、初めてトレーナーとして存在できる。このことを頭に入れて答えよ。」
リオン「よろしくお願いします。」

長老「では、一つ目の質問。おぬしにとって、ポケモンとはなんじゃ?」
《友達》
《仲間》
《手下》
リオン「友達です。仲間でもあるけど。」
長老「二つ目。バトルの時、一番大切なのは?」
《心の強さ》
《ポケモンとの絆》
《いんちき》
リオン「私なら、ポケモンとの絆です。」
長老「ふむ。三つ目の質問。ポケモントレーナー失格の人は?」
《ポケモンを虐める人》
《ポケモンを大事に思って無い人》
《バトルが弱い人》
リオン「大事に思って無い人。旅の途中で、何度も見てきた。」
長老「そうか。四つ目の質問。ポケモンが強くなる為には何が一番か?」
《心》
《暴力》
《絆》
リオン「心かな?絆はさっき出ていたし・・・」
長老「最後の質問じゃ。ポケモンと人が仲良くなるには何が大事かの?」
《お互いの事を知ること》
《お互いを信じる気持ち》
リオン「・・・《どっちも》です。選べないです。知らなきゃ好きになれないし、第一友達を信じてなかったら、私はココにいませんから。」
イブキ「・・・!」
長老「うむ。完璧な答えじゃ!文句なしの合格じゃよ。」
イブキ「どっちもなんて認めない!答えに無かったじゃない!」
長老「イブキ、お前が半人前なのはそこじゃよ。答えは自ら導き出すもの。元からある答えなんぞ、自分の答えじゃない。」
サトル「俺は最後の質問、《どっちも》なんて考えもしなかった・・・」
ギンガ「それがリオンの強さ。俺達との違いだということか・・・」
長老「イブキよ、かつてワタルもこの子と同じ答えを出した。だから、チャンピオンになった。」
イブキ「昔は・・・私の方がワタル兄さんよりも強かった。でも、気がついたら・・・」
リオン「私はただ、思ったことを言っただけです。無意識に、心に浮かんだというか・・・」
サトル「・・・イブキさん、認めたらどうです?負けたのには代わり無いんですから。」
ギンガ「潔く認めて、今度は勝てるようにしたら良い話でしょう?」
イブキ「・・・分かった。ほら、ライジングバッジ。あと、次のバトル行くわよ。」
リオン「ありがとうございます。やっと八つそろった・・・」
サトル「次俺!行きましょう!!」
ギンガ「その前に作戦の建て直しだ。お前は勝てる気がしない☆」
サトル「なにおう!」
リオン「はははっ!早く行こうよー!」

リオン達が去った後
長老「あの娘、ただの子どもじゃないのお。自らの力のみで、一瞬で答えを出しよった・・・」
ワタルでさえ、答えを出したのは十八歳だった。話を聞けば、彼女はまだ十四歳だという。
そんな幼い子どもが、ここまでの答えを、無意識で出せるだろうか?
長老「ワシの思い過ごしだといいのじゃが・・・」
その後、サトルもギリギリ勝利し、無事ライジングバッジを入手した。
そんな、三人に新たな障害が襲い掛かる。
翼を失った鳥は、二度と空へ飛び立つことは出来ない・・・


次回へ続く


前回、竜の穴を竜の祠って書いてました・・・修正しましたが。
今、微妙にスランプ気味です・・・最後の言葉も完全に、意味不明だし・・・
地球のみんな!オラに文才を分けてくれ!←ヤメロ
次回は、一回ワカバタウンへ帰ります。