二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.52 )
- 日時: 2010/09/06 23:13
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第二十三章 〜想い人〜
ウツギ研究所
ウツギ「三人共、ロケット団の情報が入ってきたよ。エンジュシティに集団で現れたらしい。」
サトル「しかしマツバさんが居るから大丈夫なんじゃ?」
ウツギ「連絡を貰ったんだけど、マツバ君はジムに閉じ込められているらしいんだ。怪我はないそうだが。」
リオン「マツバさんが!?」
ギンガ「無事なら問題は無いだろう?俺達が援護に向かおう。リオン?」
リオン「マツバさん・・・すぐ行かなきゃ!」
サトル「落ち着けよ。怪我はないし、閉じ込められてるだけなら大丈夫だ。」
ウツギ「連絡をくれたのは、マツバ君本人なんだ。大丈夫だよ。」
リオン「・・・はい。」
36番道路上空
リオン「・・・」
ギンガ「おい、そんなに急がなくても・・・」
サトル「仕方ないさ。リオンにとっては大事な親戚だからな。」
ギンガ「親戚と言うだけで、あんなにも必死になるものか?」
サトル「リオンの力を最初に認めたのは、マツバさんなんだ。リオンにとっては特別な存在なんだろう。」
ギンガ「なら、急がないとな。」
エンジュジム前
サトル「着いた。エンジュシティ!ロケット団がうようよ居るな。」
ギンガ「ジムに向かうかってリオン!?」
リオン「マツバさん!」
サトル「まて!無闇に飛び込むな!」
ギンガ「リオン!」
ジム内
マツバ「・・・どういうつもりだ?じきに他のジムリーダーが来るんだぞ。」
下っ端「我々の任務は、貴様をジムに監禁する事。他のリーダーなんぞ関係ない。」
リオン「マツバさん!」
マツバ「リオンちゃん!?何故ここに?」
リオン「良かった、怪我は無いんですね。本当に良かった・・・」
サトル「リオン!だめだろ!勝手に一人で行くな!」
ギンガ「しかし、ここまでに居た下っ端が何十人も犠牲になってたな。」
下っ端「貴様、例の娘か。」
リオン「マツバさんをこんな目に遭わせた罪は重いわよっ!!」
下っ端「え?ひ、ひええぇぇぇ!!!」
《下っ端との勝負に勝った!》
リオン「ゼエゼエ・・・」
マツバ「リオンちゃん危ないだろう?一人で乗り込むなんて!」
サトル「まあまあ、リオンがとても心配してたんですよ。」
リオン「ごめんなさい。どうしてもすぐ助けたかったんです。」
マツバ「・・・ありがとう、嬉しかったよ。」
リオン「は、はい!!」
ギンガ「おい、まさか・・・」
サトル「ああ。そのまさかさ・・・」
ギンガ「俺達に、あんな笑顔見せたことあるか?」
サトル「俺は十年以上の付き合いなんだが、一回も無いぜ。」
マツバ「それより大変だ!奴ら、鈴の塔に向かったんだ!ホウオウを呼ぶ気らしい。」
リオン「え!?」
鈴の塔
リオン「でも、ホウオウは何百年前に人間のせいで、降りて来なくなったんでしょう?奴らはどうやってホウオウを呼び出す気なんですか?」
マツバ「僕も良く分からないんだが、ルギアの力を使うとか何とか・・・」
サトル「アポロの野郎だ!ホウオウも手に入れようとしてるんだ!」
ギンガ「奴ならしかねないな。すぐに向かわないと!」
マツバ「待ってくれ!鈴の塔には、選ばれた者しか入ることは出来ないんだ。僕は入れない。」
ギンガ「選ばれた者の条件は?」
マツバ「まず、長い修行をしたお坊さんと舞妓はん。そして・・・リオンちゃん。」
サトル「【伝エル者】・・・」
リオン「マツバさん、ココにもう一人居ます。鈴の塔に入れる人間が。」
ギンガ「俺も【伝エル者】」です。」
マツバ「本当かい?リオンちゃん?」
リオン「はい。事実です。」
サトル「俺は駄目なんですか?」
マツバ「ああ。出来る事は塔の外からのサポートのみ。案内はヤンネンさんに頼んである。」
ヤンネン「よろしくお願い致します。」
リオン&ギンガ「よろしくお願いします!」
サトル「何で、俺には力が無いんだろう。あったらきっと・・・」
マツバ「僕だって、何回も思ったことがあるさ。あれば、リオンちゃんを守る事が出来るからね。」
サトル「あ、あのマツバさんはリオンの事をどう・・・?」
マツバ「大事な親戚の女の子だけど?・・・ああ。そういう事か。クス、大丈夫。僕はリオンちゃんを取らないよ。」
サトル「!そういう訳じゃ・・・あの・・・」
マツバ「ニヤニヤ。でも、あの少年も同じ事を思ってるんじゃないかい?」
サトル「そこなんですよ。俺、どうしたら・・・」
マツバ「リオンちゃんはとてもいい子だよ。僕に良くしてくれる理由も分かっている。でも、僕にはリオンちゃんと一緒に居られる権利が無いんだ。」
サトル「じゃあ、俺にも・・・」
マツバ「分からないよ?口ではバカにしてるけど、君はリオンちゃんに必要な人間だよ。」
サトル「・・・リオンがマツバさんを好きな理由は、力を最初に認めたからなんですよね?」
マツバ「そうだったけ?十年も前だからね。よく覚えてないよ。」
サトル「ははっ!何かスッとした気がします。頑張りましょう!」
マツバ「ああ!全力でサポートしよう!」
次回へ続く
今回は題名からして、完璧オリジナル話っす。
サトルとマツバさんが話をしている間、リオン一行は着々と鈴の塔を上っています。
リオンは、マツバさんがいかに凄い人かを延々と語り、ギンガはやきもちに似た気持ちで聞いています。
次回は、どうなるのやら←オイ