二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.54 )
日時: 2010/09/07 23:48
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十四章 〜鈴の音色〜

鈴の塔
リオン「でね、マツバさんはカントーの大学を出た後、こっちに戻ってジムを継いだのよ。」
ギンガ「・・・」
リオン「どうしたの?」
ギンガ「何でもない。」
ヤンネン「ニヤニヤ。お二人方、そろそろ最上階です。気を引き締めて下さいませ。」
リオン「・・・いよいよね。」
ギンガ「行くぞ。」

下っ端1「おい、コレどうするんだっけ?」
下っ端2「えーと、ここじゃねえか?」
リオン「こんにちはー☆」
下っ端1「お嬢ちゃん、勝手に入ってきちゃ駄目だろう?さっさと帰りな。」
下っ端2「そうそう。お兄さん達が優しい内にね。」
リオン「そーいう訳には行かないの!ごめんね☆」
《下っ端は倒れた!×2》
ギンガ「何も気絶させる事無いんじゃ?」
リオン「知らないわよ。ただ、こいつらが弱すぎるだけよ。」
ヤンネン「修行が足りませぬな。いざ、参りましょうぞ。」

アポロ「いよいよですね・・・」
リオン「こら!ルギアに何させる気なのよ!」
ギンガ「何をしても、ホウオウは呼べないぞ。諦めて警察へ行くんだ。」
ヤンネン「貴方方は聖域に、土足で立ち入った。神は大変お怒りです。早急に立ち退きなさい。」
アポロ「ふふ、直にこちらが正義になるのです。皆さんはその証人となる!」
リオン「ルギア!その中に居るんでしょう?すぐに助けるから!」
アポロ「そうは行きません!クロバット、超音波!」
リオン「きゃあぁぁ!!」
ギンガ「ぐっ・・・やめろクロバット!俺を忘れたか!俺はボスの息子だ!」
クロバット「!!!」
アポロ「なっ、クロバット!止めてはいけません!」
ギンガ「今だ!リオン!」
その合図で、リオンがアポロにクロスカウンターを放つ。その場に崩れ落ちるアポロ。
すかさずギンガが覆いかぶさり、起き上がれないようにした。ルギアのボールは、リオンが受け止める。
アポロ「ぐっ、何故です。貴方達は、何故私の邪魔をする!?」
リオン「貴方が間違ってるから。ポケモンの力を利用するなんて間違ってる!」
ギンガ「リオン・・・」
下っ端「アポロ様がやられた・・・に、逃げろ!」
ヤンネン「マダツボミ!ツルの鞭を使うのです!」
下っ端「うわあぁぁ・・・」
リオン「ルギア、もう大丈夫。すぐに出すから。待ってて。」
ギンガ「このボールの構造は、俺が一番知っている。貸してみろ。」

ボールからルギアが飛び出した途端、鈴の塔の最上階全体が、眩い銀色の光に包まれた。いつの間にか、リオンとギンガはその光の中心に居た。
リオン「・・・ここはどこ?」
ギンガ「ルギアが開放された証なんじゃないか?」
???「お前達が、わたしを解放してくれたのか。なんとお礼を言ったら良いか・・・」
リオン「ルギア。そんなのいいのよ。貴方が無事ならそれで。」
ギンガ「・・・」
ルギア「お前達は【伝エル者】だな。何百年か前に、血筋が途絶えたと思っていたのだが・・・」
リオン「私達もよく分からないの。何か知ってるの?教えて!」
ルギア「よかろう。【伝エル者】は古代から、ポケモンと会話する為に存在していたのだ。しかし、愚かな一部の人間がわたしと、ホウオウの力を欲しがった際、その【伝エル者】達がわたし達を身を挺して守ってくれた。」
ギンガ「その【伝エル者】達は?」
ルギア「わたし達を守った後、この世から消え去ったらしい。原因は不明だが。」
リオン「・・・昔にも悪い奴らがいたんだ。歴史は繰り返すものなのね・・・」
ギンガ「そうだな・・・」
ルギア「それにしても・・・二人共、似ているな。あの【伝エル者】達に。二人も丁度、お前達と同じ歳くらいだったな。」
リオン&ギンガ「!?」
ルギア「他に聞きたい事は?」
リオン「・・・私達の瞳の色には、何か特別な意味があるの?」
ギンガ「同じ力の俺と、リオンの瞳の色が違う理由が知りたい。」
ルギア「金の瞳はホウオウと、特別な意思疎通が出来る者。銀の瞳が、わたしと意思疎通する者だ。それ以外に、特に意味は無かったはずだ。」
リオン「そんな意味があったのね・・・」
ギンガ「つまり俺はルギア担当、リオンはホウオウ担当って訳か。」
ルギア「そのとおり。さてと、わたしは行かなくてはならない。ホウオウが行方不明なんだ。奴とわたしがいて、世界のバランスが保てる。今すぐに探しに行かないと、世界が、おかしくなったしまうのでな。」
ギンガ「まってくれ!まだ聞きたい事が・・・」

数時間後、エンジュシティポケモンジム
マツバ「リオンちゃん、よく頑張ったね。お疲れ様。」
リオン「はい。ルギアが色々教えてくれたんですよ。」
マツバ「それにしても、二人の瞳の色にそんな意味があったなんてね。びっくりだよ。」
リオン「あ、あの・・・近い気が///」
サトル「マ〜ツ〜バ〜さ〜ん〜!!!」
ギンガ「・・・ジムリーダーでも容赦はしない。」
マツバ「あはは、ごめんごめん。」
リオン「でも、アポロに逃げられた事は惜しかったなぁ・・・」
ギンガ「まさか、ルギアと話している内に逃げられるなんてな・・・」
サトル「という事はアポロを捕まえるまでは、旅は続行だな。」
リオン「そうだ!私、サファリゾーンに行きたい!せっかくだし、行こうよ!」
ギンガ「・・・そうだな。行くか。」
マツバ「サトル君、ギンガ君。リオンちゃんの事を頼んだよ。僕はジムを離れられないから。」
サトル&ギンガ「はい!」
リオン「?」


次回へ続く


二回目の急展開です。反省も後悔もしています。ただ満足感も少々あります。
次回はほぼ番外編です。三人がのんきに旅をしています。