二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.64 )
- 日時: 2010/09/12 16:58
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第二十七章 〜まだ蕾〜
マダツボミの塔
リオン「ロケット団も懲りないよね。本当しつこい。」
サトル「リオン、少し自重した方がいいぞ。声が大きすぎる。」
ギンガ「しかし、本当に占領しているのか?静か過ぎて全く分からないんだが。」
ヒスイ「確かに静か過ぎて、不気味だな。三人共、気を抜かないように。」
下っ端1「今度はうまくいくよな?」
下っ端2「さあ、娘が現れなければな。」
リオン「その娘って私ですか〜?」
下っ端共「!?ま、またかあぁぁ・・・」
《下っ端×2との勝負に勝った!》
サトル「前回と完全に同じ展開だったな。それどころか、前より1ターン早く終わったぞ。」
ギンガ「更に強くなってやがる・・・ヒスイさんとのバトルの後、俺達がメッタメタにされたのが効いたのか・・・」
サトル「ポケモンだけでなく、俺ら自身も攻撃されたから、リオン自体も強くなってるだろう・・・」
ヒスイ「成長が早いんだね。あのバトルから、まだ二日しか経ってないんだが。」
リオン「負けっぱなしは嫌なんです。絶対次こそ勝ってみせる!」
サトル「逃げて!ヒスイさん、命が惜しければすぐにでも!」
リオン「また、フルボッコにしちゃうよ?」
ギンガ「さ、さあ早く、最上階に行かないとな!」
最上階
アポロ「・・・」
リオン「貴方達も懲りないですねー?今度こそ何が目的なのか、詳しく教えてもらうから。」
ギンガ「本当にいい加減にしろ。」
アポロ「またですか・・・」
ヒスイ「噂は聞いている。平和だったジョウトで、再び活動を再開させたってな。」
アポロ「おや、君はあの少年の傍に居た・・・」
サトル「この人は三年前、ロケット団を壊滅に追い込んだ一人なんだ!」
アポロ「それは違いますね。確かに居ました。しかし、あの時君はあの少年の影で怯えていませんでしたか?」
ヒスイ「っ!!」
リオン「嘘でしょう?ヒスイさんは今、ジムリーダーなのよ!」
アポロ「それは、あの少年がチャンピオンになったから、彼しか居なかったからでしょう。」
サトル「壊滅させられたからって、何逆ギレしてるんだ!」
ヒスイ「いや、コイツの言っている事は全て事実だ。確かに三年前、俺は奴の影で震えていた。」
アポロ「そうです。今の、この少年達のように。」
サトル「いつ俺がリオンの影に居た?記憶にないんだが?」
ギンガ「俺もだ。いい加減にしないと、俺が潰すぞ。」
アポロ「さて、では三年前の事でも話しますか。興味がおありなんでしょう?」
リオン「・・・貴様らの悪事を止める為に、必要だろう。話なさい。」
アポロ「ふふ、彼と同じ・・・」
話は三年前に遡る
少年「サカキ!もうやめろ。こんな事をしたって、全てがお前の思い通りには絶対にならない!」
サカキ「なぜだ、なぜ貴様は俺の邪魔をするのだ!」
少年「悪い事をしちゃいけない、と俺達に教えてたのは誰であろうサカキ、お前じゃないか!」
サカキ「ジムリーダーはあくまでも、副業に過ぎない。俺の本業はロケット団のボスだ。」
少年「だから、協会から解雇命令が出たんだ。ポケモンを大切にしない大人が、子供達の手本にはなれない事を証明したんだろう。」
サカキ「それはどうかな?協会の奴らも、俺と同じ事をして威厳とやらを守っている。」
ヒスイ「じゃあ、おじいちゃんも貴様と同類だと言うのか?ふざけるな!おじいちゃんはいつも、ポケモンの立場になって考えてるんだ!」
サカキ「では何故、研究をしている?ポケモンで実験をする?結局人間は、ポケモンを利用しないと生きていけない。」
ヒスイ「それは・・・」
少年「博士は違う。病気で、苦しんでいるポケモンを助ける為に戦っているんだ。自分の利益しか考えて居ない、貴様らとは違う!」
サカキ「・・・前から、お前とは合わないと思っていたが、ここまでとは。」
少年「それは奇遇だな。俺も合わないと思っていた。裏があるみたいな感じだったからな。」
サカキ「全てお見通しってか。だが、一つ忠告しておこう。今、壊滅させられようがまたロケット団は必ず復活する。」
ヒスイ「ど、どういうことだ?」
サカキ「人間の欲望は、いつの時代でも腐るほどある。欲望を実現させようとすれば、こんな組織はいつでもできる。」
少年「なら、俺はその組織を全て根っこから潰してやるさ!」
アポロ「ボスはそんな世界を憂い、絶望し、自らの手で全てをやり直すためこの組織を創った。」
ギンガ「ならば、なぜ強奪や生体実験を行う?」
アポロ「実現の為には、多少の犠牲は仕方ないというのが我々の考えだ。」
リオン「あんた達、最低ね。この言葉しか思いつかない程。」
アポロ「それは、最高の褒め言葉ですよ。」
下っ端「アポロ様!準備が整いました!いつでも実行できます!」
アポロ「ご苦労様。では貴方方の勇気を称え、我々の力をお見せいたしましょう。」
ゴゴゴゴ・・・
アポロ「ではこれにて失礼。」
リオン「塔全体が揺れている!?」
ヒスイ「そんなはずは・・・この塔は中央の柱が常に揺れていることで、地震が発生しても決して塔自体は崩れない仕組みになっているんだ。」
サトル「まさか、中央の柱を破壊したんじゃ・・・」
ギンガ「塔が崩れる!早く脱出するんだ!」
リオン「でも・・・!」
ヒスイ「悔しいけど、今はっ!」
サトル「仕方ないんだ!まずは、キキョウの住民の避難の手伝いをしないと!」
リオン「・・・」
ハヤテ「早く!ポケモンセンターの中へ!」
リオン「ハヤテさん!住民の避難、完了しました。でも・・・」
サトル「塔は跡形も無く、崩れてしまいました・・・しかしなぜ、奴らは塔を崩したのでしょうか?」
ハヤテ「分からない。鈴の塔や、焼けた塔には昔の伝説や透明の鈴がある。でも、この塔は何も無い。」
リオン「ええ。だからこそ、考えなくちゃ。次の被害を出さない為にも。」
サトル「また、阻止できなかったな。」
ヒスイ「俺達はまだ、蕾なんだ。これから大きな花を咲かせる。」
リオン「・・・ヒスイさん、私達はこれから今までよりも強くならなきゃいけない、だから特訓に付き合って欲しいんです。」
サトル「俺もよろしくお願いします。」
ギンガ「俺も。」
ヒスイ「そうか。分かった。じゃあ、ワカバタウンに戻って、特訓だ!」
三人「お願いします!!」
次回へ続く
このマダツボミの塔の事件は、当初はしょった内容を利用した結果です。
(完全に使ったわけでは無いので、塔が壊れてますが)
次回は特訓の嵐です。(多分)
あと、この後に募集内容をもう一回アップしておきます。ネーミングセンス0の私に、どうぞアイディアを!