二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.90 )
日時: 2010/09/27 23:00
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第三十二章 〜平和〜

ジョウトを揺るがす、最悪の事件解決から二週間。心地よき風が吹く町。
とある一軒の家から、一人の少女が出て来た。
リオン「ふあ〜・・・朝だぁ・・・」
サトル「豪快なアクビだな。おはよ、体の方はどうだ?」
リオンはあの後、過労で倒れてしまい、一週間病院に入院していたのだ。
リオン「うん、完全復活だよ!」
サトル「あれから二週間か・・・」
リオン「ギンガ、元気にしてるかな?」
事件解決に貢献した仲間のギンガ。彼は事件後、ヒノアラシを盗み出した罪を償う為、警察の元に居る。
サトル「ギンガなら大丈夫だろ。ところで、いつから呼び捨てになったんだ?」
リオン「分かんない。気がついたら呼び捨てだったんだよね〜」
サトル「・・・」
リオン「さて、サトル。私達はこれからどうする?」
サトル「え?・・・そうだな。ギンガは自分で新たな一歩を踏み出したんだ。俺達も進まないと。」
リオン「私は、ポケモンリーグに挑戦しようかなって思ってるの。折角バッジ八つ集まったんだし。」
サトル「そういえば、ヒスイさんとえーと・・・」
リオン「やだ、忘れちゃったの?クレイ(紅黎)さんじゃない!」
サトル「ああそうだ、クレイさんはどうしたんだ?」
リオン「協会からの指示で、チャンピオンに再就任したそうよ。ヒスイさんは、ジムに戻って挑戦者の相手をしているんですって。二人とも大忙しみたい!」
サトル「特に、クレイさんがな。」
リオン母「ご飯よー!入ってらっしゃい!」
リオン「じゃ、あとでねー!」
サトル「おう!」
リオンが去った後。
サトル「完全に元通りだな・・・良かった。」
少年の安堵のため息は、「始まりを告げる風」でかき消される。
サトル「リーグ、か・・・俺の実力で太刀打ちできるのか?でも、リオンは・・・」
???「僕が特訓に付き合ってあげようか?」
サトル「貴方は!?」

カントー、トキワジム
ヒスイ「いい加減にしてくれ、クレイ。拗ね過ぎにも程があるだろ。何度も電話してきやがって・・・」
クレイ『仕方ないだろ!あんな扱いなんだぜ!?信じらんねぇだろうが!』
ヒスイ「はいはい。ところで、仕事の方はどうだ?」
クレイ『ああ。ワタルさんが色々まとめておいてくれてて、助かったよ。』
ヒスイ「・・・次はリオンちゃんが来るよ。」
クレイ『あの子なんだが、そんなに強そうな子じゃなかった気がするんだが・・・?』
ヒスイ「おいおい、あの伝説のポケモンを、意図も簡単に操ったんだ。油断は出来ないだろ。」
クレイ『でも、まだ十四歳だぜ?』
ヒスイ「何言ってる。ロケット団倒した時、お前は十三歳だったろう。」
クレイ『なーお前さ、さっきからリオンちゃんの事リスペクトしまくってるな。何かあったのか?」
ヒスイ「あれ、分からないか?彼女は、昔のお前そっくりだよ。戦い方といい、ポケモンとの接し方といい。何もかも。」
クレイ『え?そうなのか?それは大変だ!最強トレーナーがもう一人誕生するかも!』
ヒスイ「そんな事誰が言った?ほれほれ、仕事に戻った戻った!」
クレイ『ほ〜い、じゃあな。』
プツン・・・
ヒスイ「まったく・・・本当、似てるよ。二人は。放っておけない所もな。」

ワカバタウン
リオン「ちょっと!何でサトルがマツバさんと居るのよ!?」
サトル「だから言っただろ!マツバさんと、特訓に行くって!」
マツバ「僕から頼んだんだよ。特訓に付き合って欲しいって。」
リオン「マツバさん・・・」
サトル「だから、リーグは行けないんだ。まだ力不足だから。」
リオン「じゃあ、私も・・・」
マツバ「それはだめだよ。リオンちゃんはゆっくり休まないと。」
リオン「もう平気ですって!私も特訓に・・・」
サトル「いいから!ここにいろって!」
マツバ「大丈夫。僕が責任を持って彼を特訓するからさ。」
リオン「はい・・・」

エンジュシティ上空
サトル「・・・すみません。付き合ってもらって・・・」
マツバ「いいよ。僕自身、しばらくリオンちゃんを『戦い』から遠ざけたかったし。リオンちゃんはもう、十分戦ってきたからね。」
サトル「リオンはもう、頑張りきった。これからは俺が守りたいんです。」
マツバ「その為には特訓しないとね。とことん付き合うから☆」
サトル「はい。よろしくお願いします!」

ワカバタウン
リオン「私だけ、置いてきぼりなんて・・・つまんないなぁ。」
チコ「メガ?」
リオン「チコ。・・・分かってるわよ。サトルが私を置いて特訓に行った理由なんて。『私を戦わせたくない。』顔見てすぐ分かったんだから。」
チコ「メガメガ!」
リオン「でも、休んでるつもりは無いわ。今から私達も特訓するわよ!」
チコ「メガ!!」
リオン「勿論。リーグには行くわ。そして、クレイさんを倒してチャンピオンになってみせるわ。」
チコ「メガメガァァ!!」


次回へ続く


今回は彼、クレイさんのお名前公開の回でした。(それにしては、扱いがぞんざい過ぎますが)
淡雪さん、提供ありがとうございました。
次回は、いよいよリーグ戦になります。(ワタルさんも何らかの方法で登場します)