二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どうぶつの森 平和の終焉 ( No.18 )
- 日時: 2010/08/20 19:57
- 名前: 獣好き ◆x63geJPSDM (ID: xhJ6l4BS)
第3章 異変 (4−4)
早速関所に行ってみたが、門番さん2人はいなかった。しかし、木製の大きな門には赤く[×]と書かれていた。しかも、その赤い字にはハエがたくさん飛んでいた。彼らはすぐに関所を離れ、デパートの近くにあるエイブルシスターズのお店にむかった。やがて到着したころには夕方になった。エイブルシスターズのお店に入ろうと思ったら、裏からなにやら土を掘る音が聞こえた。皆はお店の裏をのぞいてみると、あさみがいた。しかも掘っていた穴から何か見えた。けどもよく見えなかったので、よく見ようと前かがみになったら皆が重なってきたので最悪の事態に、転倒してしまった。その転倒した音にあさみは気づいた。あさみが使っていたスコップが土がけっこうついていたが、土の付いていない鉄の部分が赤く見えた。
「あ、あら、皆・・どうしたの?」
あさみが冷静に聞いてきた。
「いや、なんでもないよ。」
「あさみさん、なんで穴なんか掘ってるの?」
ニコバンがいち早く聞いた。
「え?ああ、これは肥料を埋めていたのよ!ほら、言うでしょ?ゴミを肥料にして埋めたら花とか咲きやすいのよ?」
あさみが明らかに焦って言っていた。
「ねぇ、きぬよはどこ?」
ビアンカが聞いた。
「きぬよならお店にいますよ。」
冷静を装ってあさみが言った。一同は早速お店の中に入った。
「・・・あ、いらっしゃい。珍しいな〜、皆がここに来るなんて・・」
きぬよは店の中にたしかにいた。
「ねぇきぬよさん、あなたのお姉さんは何を埋めているかわかる?」
ビアンカがいった。きぬよはキョロキョロすると皆を集めて小声で真相を語った。皆背筋に悪寒を感じた。
「このことはお姉ちゃんには言わんといてね。」
きぬよはこう付け加えた。それから、彼女にここから一緒に逃げようと説得した。
「一緒に逃げたいのはやまやまなんだけども、うちの両親はここでお店を開いたんや。どうせ死ぬなら、アニマル村が滅んでもここで死ぬ覚悟や。その行為だけ、ありがたくもらっとくさかい。」
彼女は笑顔で言った。説得はむなしく終わってしまった。なので諦めて店を出てデパートに向かった。