二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [銀魂] No thank you!! [男主トリップ] ( No.26 )
- 日時: 2010/08/20 16:14
- 名前: 廻 ◆E2FCewEIt. (ID: tuG0e6yh)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?482369
第五訓:嵐の前の静けさってよく言うけどさ。俺の日常に静けさなんてないみたい。
俺に気づいた銀魂主人公、坂田 銀時は驚いたように目を見開いた。
「え、えぇぇ!! お、大串君、……ショタコンだったの!?」
口に手を当て非難するような目で土方さんを見ている。
そして自分の横にいる沖田さんを見れば、彼も同じような行動をしていた。
「違うわぁぁあぁ!! 誰がショタコンか!!」
銀さんの頭に刺さった刀。
ホントよくこの人は死なないなと感心する。
「で、この子は? もしかして隠し子「だから馬鹿かテメーは!! 隊士だ、隊士!!」
銀さんの言葉を遮り怒鳴る土方さん。
あぁ、周りの視線が痛いよ。
「旦那、このヘタレに隠し子なんていると思いやすか? それはねぇでさァ」
「あ、確かにー」
にこにこしながらそう話す二人。
鬼の角が見える土方さん。
これは面倒事の予感だ、去ろう。
俺は帰ろう、屯所へ。
そう思って静かに歩き出したところを何か強い力によって引き戻された。
「お前、名前何アル?」
俺の手を引いたのは神楽ちゃんだった。
「銀色っぽい髪、銀ちゃんとくりそつネ。でもお前のほうが顔良いアル」
何気酷いことさらっと言うなこの子。
神楽ちゃんも漫画の中と変わらぬ毒舌さだった。
「……祇月、真柴 祇月だ」
そう言えば手を握られブンブンと振られた。
そりゃもう、引き千切られるかと思うぐらい。
「私は神楽ネ。あの天パの下で働いてるヨ。給料もらったことないけどな」
笑顔だけど最後だけ標準語で怖かったよ。
「僕は志村 新八です。宜しくお願いします」
礼儀正しい子だな。
この中じゃ一番まともか?
そんなことを考えながら握手を交わした。
少し離れた所では喧嘩が終わったのか土方さんと沖田さんが俺を呼んでいる。
「じゃ、俺。もう戻るな」
二人の下へ向かおうと走り出したが、また手を捕まれ行動を阻止される。
「銀さんの自己紹介まだだよ、祇月君」
どこで人の名前を聞いたのやら。
とりあえず立ち止まり銀さんと向き合う。
「俺は坂田 銀時。銀さん、もしくは銀ちゃんて呼んでね♪ 今後ともよろしく」
俺の手に名刺を握らせ早々と去っていった。
嵐だ。
嵐のような一時だった。
「祇月、帰りまさァ」
「早く帰るぞ」
「あ、待ってくださいって!!」
俺は二人の下へ駆け寄り、
屯所への帰り道を急いだ。
(嵐の前の静けはなく、嵐の前もただひたすらに騒がしかった)
俺の日常は嵐に巻き込まれていきそうだ。
でもまぁ、楽しいから良いことにしておこう。