二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼  化け狐 (絵師さんぼs(( ( No.118 )
日時: 2010/09/20 17:26
名前: 悪夢食 ◆lWYtn5MZ2k (ID: FQaXdAFn)
参照: 俺の辞書には「反省」という言葉はナイツ!(古

第十一話
   【なのか……じゃなくてそうだけど?】

「山崎君?」

声を漏らすと、新八を押しのけて俺のいる布団に近づいてきた。
なにそれ怖い。

「赤岸君、ちょっと来てくれ」

医療藩とはおもえないほど乱暴に俺の腕をつかみ、ぐいっと強く引いてきた。
痛い……。
俺が痛がっているのを見ると、少し力を緩め、俺が立つのを待った。
そして俺が立つと、同じように引っ張ってきて、部屋を後にした。

今廊下を山崎君と同じように歩いている。
これがまた疲れる。後ろには新八がついてきているのだが、何が始まるのとか、俺に聞かせてもくれない。
朝のやんわりとした光が俺と新八、そして山崎君に当たった。
メジロの可愛い泣き声が緩やかな風とともに流れてくる。
そんなさわやかな朝を、こんな不安で汚したのは初めてだ。

        *

しばらく歩くと、大広間に着いた。
俺は病み上がりなために体力もなく、そこにつく時には息も上がり、顔を真っ赤にしていた。

「山崎君、もう少し優しくしてあげたら?」

沖田がニコニコしながら言う。くっそぉ、あいつ今刀もてたら一番に切り刻むんだけどな。
まあ俺が返り討ちにされるだけだろうが。
山崎君はそのまま小さくお辞儀をしてどこかへ去っていった。きっと仕事とかあるのだろう。

「……で、なんのよ、う…ですか?」

まだ息が上がっていたため上手くしゃべれなかった。
まぁ、仕方がないだろう。

あらためて見回すと、幹部は全員集まっていた。
千鶴ちゃんが来ていなかったのは残念だけど、おとなしくそこにすわった。

「……」

土方が黙りこくる。
……ちょ、早くしてくんないか。さすがの俺でも寝るよ?

しばらくしてやっと土方がくちをひらいた。
そして俺のほうを向く。

「おめぇ、女なのか?」

「……」

…………はい?
辺り騒然沈黙。

「え、あ、うぁ?えっと、なのか…じゃなくて普通にそうだけど……いっていなかったけ?」

はい皆黙らないでー。
3分の一は気づいてたよね〜。
つーか主人公男装した女ってありきたりだね。
あ〜手術とかして男になってこようか?
…遅いか。

「……え、まじ、で?」

平助が口をあけて聞く。
……どうしよう。さすがに傷ついてきたんだけど。

「……どちらでもいいだろう。で、土方さん、どうしますか」

…斎藤ェ……。ガラスのハートってしってるか…?

     _第一章 完。