二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼  化け狐 ( No.13 )
日時: 2010/08/12 21:53
名前: 悪夢食 ◆VuRwr/DrPo (ID: PQvy21Xz)

第三話
   ちょっと待て三対一は卑怯だ三対一は(ギャグに走る私を許s(せねぇ

赤い眼は女の子に向けて顔を振る。
そして、女の子をみつけて歓喜の声らしきものを上げる。
刀についた血を振り払い、にやにやして一歩一歩女の子に近づく。
あ、なにあれ面倒くさ、と男はおもって首を少し下げる。
しかし、男は額に人差し指を置き、う〜んと唸り声を上げた。

「かわいそうだけど、面倒くさいし、でも女の子。しかし……」

やがて決心がついたようにのろのろと前に出て、わざと足音をたてながら女の子のほうへ近寄る。
もちろん赤い眼は男に気づいて、全員で男に近寄ってきた。
男は懐の丸薬をとりだし、残りの二つを勢いよく赤い眼に投げつける。
それほどの距離はなかったし、丸薬は真っ直ぐ赤い眼に飛んでいった。

「あ゛ぁ〜?」

赤い眼はそれを軽く刀で切ったり、はじいたりして防いだ。
しかし、その中からかいだだけで舌が苦くなるような粉が思いっきり赤い眼に直撃。
そのために赤い眼は眼をこすったりしてひるんだ。
——2人は。

その後ろにもう一人赤い目がいた。
男は驚いたような顔をして、すばやく赤い眼をとおりすぎ、家と家の間に固まっている女の子の手をとった。
そして男は、何もわかってなさそうな女の子に申し訳なさそうな苦笑いをかました。

「ごめ、一応刀持ってるけど、剣術は受身しかできないんだよ、うん」