二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼  化け狐 ( No.27 )
日時: 2010/08/18 09:21
名前: 悪夢食 ◆VuRwr/DrPo (ID: PQvy21Xz)
参照: 更新。

第一章  銀髪赤目

一章からは、男目線になります。
すごく眠いので(関係ない)更新は亀……いや、ナメクジ並みです。すいません。

第一話
   「うわっ、なんか俺とそっくりなのがいる!」

「んっ……眠い……あと2分……」

ぼんやりとした霧に包まれた朝、見慣れない景色の中俺は目覚める。
……ここは、どこだ?
そんなことを思って俺は周りを確認しようとするが手首が縄で縛ってあるようで動けない。
とりあえずゆっくり起き上がって押入れの扉に寄りかかる。

「うう〜ん、それにしても眠いなぁ」

そして大きなあくびをひとつかますと、外から静かな足音が聞こえてきた。
どうせなんか、こう……死刑執行人的な人物だろうと思ったから、寝たふりをしてその場を乗り切ろうとした。

「眠い……これじゃ…、本当に、寝ちまう……」

……その後お約束のように俺は寝息を立てた。

           *

「んあっ!?」

改めておきてみると、そこには大勢の人間が集まっていた。
どうやら俺は大きな柱に寄りかかって寝ていたらしい。
とりあえず辺りをキョロキョロしてみる。
隣には昨日助けた(?)女の子がいて……。

「顔ぶれ的にはここは新選組屯所か……」

ふう、とため息をかます。
面倒だな……と、とりあえず眼を瞑り、寝る。
……いや、多分普段だったらもっと寝てるし……。

「おい、てめぇこら」

ふと俺のほうに声がなげられた。
あれ?あいつ土方……なんだっけ、三郎?

「いつまで寝てんだよ……」

うんたらかんたらと土方は微妙な怒りを顔に映し静かに言う。
すると、俺の左のふすまが開く音がして、それと同時にこの中では比較的若い声がした。

「うわっ、なんか俺とそっくりなのがいる!」

うわっ、なんかすっげぇ可愛い子がいるー!
……ごめん、自重するね。
その俺と同じ髪型の男はおそらく8番組組長【藤堂 平助】。
まぁ都の町じゃ新選組って有名だし。
そのあとから十番組組長【原田 左之助】、二番組組長【永倉 新八】が平助の後ろから歩いてきた。

「うわっ、なんか平助に似た奴がいる!」

といいながら。え、さすがの俺でも傷つくよ?
そして土方が皆に聞こえるようなため息をし、

「おせぇぞてめぇら……」

としかめっ面でいった。

なんか、すごく心配なんだけど。
……ほら、俺の未来とか。