二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼  化け狐 ( No.57 )
日時: 2010/08/20 20:15
名前: 悪夢食 ◆VuRwr/DrPo (ID: FQaXdAFn)
参照: チナミニ夢幻ハ俺ダカラwww

katakotoいーよねw

第五話
   

その後千鶴ちゃんは巡察に同行しても良いという許可を出された。(鼻が痛ェ……w
とりあえず今日は部屋で待機だからあの発作を抑えることは出来な…………くも、ない?
たしかあの丸薬に入っている粉が少しあったはず……。
よっしゃ俺ないす!
あ、でも苦さ倍増とかするのかな……。
……俺のばか。

話は変わるけど、今巡察中。
帰ったら食事だわッふぉっふぉ〜い!

         *

「遅ぇーよ」

広間に着いた俺と千鶴を迎えた最初の言葉。
げんな〜り。

「おめぇら遅えんだよ。この俺の腹の高鳴りどうしてくれんだ!」
「新八っつあん、それってただ腹が鳴ってるだけだろ?困るよねぇ、こういう単純な人」

平ちゃんの言葉に胸キュンした俺は何なんだろう←
こうして晩飯がはじまる。
しかし、今日の晩飯はあんまり美味しくはなかった。
なぜかというと。

「平助ッ!!」

左之が平助を殴ったから。
そして【新撰組】のことを千鶴ちゃんが知ってしまったから。
もちろん俺は土方から話されたけど、千鶴ちゃんにはおそらく伝わってないだろう。
それを知ってしまえば当然千鶴ちゃんの処分も重くなる。

あと、もう一つある。
山南さんが怪我をしたらしい。
その山南さんの言葉が尖って見えるようになったから。
なぜかこの世界が狂っていくような気がしたから。





さて。月を見ると、亥の刻になりかけだった。
そろそろ発作が起こる時間だ。ここを離れなければ、皆に迷惑がかかりそうだな。
そうおもい立ち上がる。すると千鶴ちゃんが首を傾げてきた。
アトミッ○フレ○ァァァァァァァ!!

「あれ、どうかなされたんですか?」

……。どうしよう、本当のこと言ったほうがいいのだろうか。
でもそれでも千鶴ちゃんに迷惑がかかる。

「いんや?千鶴ちゃんはしっかり食べてな。おっきくなって俺を抜かしてみろ!」

イタズラっぽく笑って見せると千鶴ちゃんはほほを膨らませながら、そんなの、すぐですよといった。
それを聞いてクスクスとまた笑って見せ、戸を閉めた。
その瞬間俺を真っ黒な闇とともに孤独が襲った。
正直、いったん暖かいものに触れると後で孤独が俺を襲ってくる。
だからあんまり。……皆殺しちゃおうか。

「……なんてね」

くすりと笑うと一瞬心が晴れた。
冗談を言えたのは、何年ぶりだろうか。
……。
闇の中に俺の足音が聞こえ、飲み込まれていく。
静かに、また慎重に、俺は心にいる【あいつ】に理性を食われないようにして歩く。

          *

自分の部屋に帰ると、とっぷりとした廊下とは違う深い闇が現れた。
それをあびると理性が壊れる。

「ぐっ……」

急いで引き出しをあけ、あの粉状の薬を飲む。
まっず。なにこれすっげえまっず!!
苦い苦い苦い、なにこれ苦い。みんな、お薬を飲む時は水を

「水っ!つーか水ぅ!!」

……発作はおさまったみたいで。良かった。

俺は井戸へ急行した。