二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 江戸に舞い散る薔薇の花—銀魂 【イメソン】UP! ( No.148 )
日時: 2010/12/02 19:54
名前: リリ (ID: DOGZrvXb)

第九訓〜最近の子供は冷めた子供ばっかり〜

だらける。

辞書を引くとこのような文が出て来ることだろう。
『心や体にしまりがなくなる』
まさに万事屋は今、この状態であった。

「銀〜ジャンプぅ〜。」
「もーちょい待て。今見てるから。」
「ん〜。」
「新八〜、ニロ持ってこいヨ。」
「神楽、今日新八は休みですよ。」
「じゃあ紅龍でいいネ。ニロ。」
「やですよ〜、俺今ケチャップ作ってますから。」

こんな風に。
なぜこんな事態に陥っているのかというと、仕事が無いのである。
もうまったく。

今まではなんとか見つけてきたが、今日ばかりは・・・・というか最近は何故か仕事が回ってこない。そのせいで、こうなっているのだ。

「ただいま〜。」
と、そこへ帰ってきた女が一人。

「あ、アリスお帰りなさい。」

その名は九条アリス。真選組隊士の一人で、総悟に引けをとらない超ドS。さらに逃走癖も持ち合わせている。

「アリスぅ、仕事どうしたアルか?」
「ん〜、逃げてきた♪だって書類整理だったんだもん♪」
総悟もサボってたし♪と、付け加え、ソファに向かうアリス。だが先客がいた。

「あれ、銀時、見ない子がいるじゃん♪」
朱里を指さし、アリスが言い放った。

「あーコイツは朱里ってんだ。」
「九条アリスだよ♪ヨロシク♪」

「あ、あたし天翔朱里。よろしく!」
アリスに押されつつも、あいさつする朱里。
「朱里、ちょっと外いこっか♪」


「どーしたの?」
いきなり連れ出された朱里はおどろき半分で聞く。

「朱里って江戸きたばっかでしょ?」
「そーだけどさ、何で分かるの?」
「勘♪だから案内してあげようかと思って♪」
極上の笑みでアリスは言う。

「んー、じゃあ頼もっかな?」
「Ok!任せといて♪」
どんと胸を叩くアリス。それに微笑む朱里。そこに、

「よお姉ちゃん達。俺らと遊ばねえか?」
ガラの悪い男が3,4人ばかりやってきた。

まったくもって不幸である。
朱里たちではなく、男たちが、である。
さて、数分後—

「行こっか♪」
「うん。」
ボコボコに殴られ、金もすべて奪いとられた哀れな男たち。
彼らは地獄を見たことだろう。


「さて、初めはここ♪あたしがよく来る駄菓子屋♪」
「神楽の酢昆布も?」
「うん、ここだよ♪」

へぇ、と、言って、さっそく朱里は水あめを購入。
アリスも、あたしも♪、と言って、うす焼きせんべいを何枚か購入。パリパリとすごくおいしそうにせんべいをかじるその姿は、やはり14歳のカワイイ少女であった。

「(ヤベ—よ、この可愛さは反則だろ!ほっぺ赤いし!)」
朱里がそんなようなことを考えていると、
「見つけた。」

突然背後から声がして、振り返ると、ショートカットで隊服すがた、手足に包帯をまいた子がこちらを見ていた。