二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 江戸に舞い散る薔薇の花 —銀魂 ( No.62 )
- 日時: 2010/08/14 21:24
- 名前: リリ (ID: JGzXFNlX)
第参訓〜腹が減っては戦はできぬ〜
〜万事屋〜
ガラガラ
「銀さんおかえりなさ〜い・・・ってえええええ!そ、その子だれですか!?なんかぐったりしちゃってますよ!まさか死んでるんじゃ・・・。」
開口一番ナイスリアクションである。
「そんなこと知るか、いや知りませんよ!新八、とりあえずこの子寝かせますから手伝え!ほら、早くしろ!あ、そっち持ってください!」
「紅龍さん、急ぎすぎて本性ちらほら見えてます。」
白い目で見ながらもながらも手伝う新八。そして
—5分経過
「で、この子は?」
本題に入る新八。
「なんか晩飯追ってたらいきなり止まって、銀ちゃんが壊れてこいつを持ってきたアル。」
「神楽、その説明じゃ絶対分りませんよ。」
そのとおりである。
「ま、まさか死んでませんよね?」
「だから知るかっての。実はかくかくしかじか・・・・」
少し言葉が乱れてから、紅龍の説明。説明=お約束である。やっぱ。
「リリ、おまえがサボってるだけネ。」
はいスル—である。そんなこと言われても、地の文少ないって言われてもスル—である。
「ってわけなんですよ。新八。」
「そうだったんですか。でも普通に生きてますよ。息してるし。」
「でも、どうしたら起きますかねぇ・・・・。」
2人で腕を組んで考えている。そこに、
「殴ればおきんじゃね?」
神楽投入である。
「いや、ダメでしょ・神楽ちゃん。」
「っていうか銀さんさっきからなんでだまってるんですか?」
ビクゥ!
「あ?いや、何かめんどいことになってそうだったしィ・・・飯でも並べれば起きるだろ。」
めんどくさそ〜に耳に小指突っ込んでフッと耳クソを吹き飛ばす銀時。
「そんなんで起きるんですか?」
「紅龍、絶対起きる。やってみ?」
「ほらヤレヨぱっつぁん。雑用担当はお前アル。」
神楽は悪気があるんだかないんだか。
「え、いやですよ!手伝ってくださいよ!」
「新八しかいないんですよ。お願いします。ほら、この通り。」
「1ミリも頭下げてないじゃないですか!」
下げてないどころかする気もない紅龍である。
「ハイ、ナイスツッコミ〜ぱっつぁん、やれ。」
「ヤレヨ。」
「やってください。」
「分かりましたよ!作ればいいんでしょ!作れば!」
というわけで、
ご飯、サラダ、イチゴ牛乳、味噌汁、酢昆布、ハンバーグ、オムレツのケチャップ掛け・・・・などなど。
だがお気づきだろうか。この中に、
「てめっ新八ィ!俺のイチゴ牛乳がなんであんだ!」
「わたしの酢昆布ゥゥゥ!このダメガネェ!」
「俺のケチャップ!勝手に使ってんじゃねぇか!」
「あれ、気づきました?」
そう、銀時、神楽、紅龍の好物を新八が勝手に使ったのである。
「気づきました?じゃねぇぇ!しかも何だこの豪華フルコースは!金はどうしたァ!」
「え、紅龍さんがくれました。」
全員一斉に紅龍を見た。
「え、この子が食べるんでしょ?この子の金ですけど。」
「・・・・・・・」
しばしの沈黙。
「マズイだろォ!殺される!マジで!」
銀時は顔がもうヤバい。
「え、何で銀さんそんな・・・・」
その時。
「う〜ん、いいニオイ!あっ!何これ!おいしそ〜!」
!マークばかりの言葉が万事屋に響いた。
そして、
「あ!銀!久しぶり!あれ、この人たちは?」
「えええええええええええ!」
銀時と朱里以外の声がまた響いた。