二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 赤頭巾ちゃんと愉快な仲間達【童話】 ( No.35 )
日時: 2010/08/14 16:57
名前: 雨月 (ID: H5up09UV)

第二幕【登校】

騒がしさから始まった、【Red・Hood】の朝。
何時も通りがこれと言われれば、まぁ納得せざるを得ないでしょう…。
そんな、面々が通うのは童話国のとある学校——御伽学校である。この学校は、結構古い時代からあるそうだが、等の生徒たちはこの学校の歴史をあまり詳しくは知らない。

「所でさぁ…昨日のさ、仕事? アレって一応終わったんだよね?」
行き成り曖昧な質問をしてくるのは、金髪の髪を赤リボンでとめている林檎であった。
「…一応。終わり…だと思うよ」
この、少し口下手な女の子は林檎の幼馴染の無兎。
まぁ、第一幕で説明したからあまり詳しくじゃなくて良いか。
「でも、流石にパンの新作を全て食べるのはきつかったね」
苦笑いをして言う王朱。
「そうか? 俺は、結構食べんの好きだったけど」
「其れは、真がお腹減ってただけってことでしょ?」
「まぁ、そうだけどよ? お前も結構食ってたじゃんかよ?」
にやりと、笑いながら林檎にものを言う真。
「…林檎。真、遠まわしに君の事デブって言ってるよ?」
冷静な判断をして、林檎に伝える王朱。
「なっ、てめ。俺の事裏切るのかよ!」
「裏切りじゃないよ。…だって、林檎の方が上司だし? ある意味、こっちの行動の方が正しいしね」
薄笑いを浮かべ、王朱は先に歩いて行く。
「…どんまい」
口には、出していなかったがその顔はざまぁ見ろと言っているような気がする真。
「てめぇら、覚えてろよっ!!」
「何が覚えてろなのかな…? 真君?」
「げっ、林檎…。き、気にするなよ。たかが、太ったくらい」
そう言った瞬間、真は思いっきりしばかれた。まぁ、自業自得なんですがね。

そんなこんなんで、朝から思いっきりしばかれた真&他のメンバーはやっと、御伽学校に到着した。
すると、同じ時間帯に来た生徒——正しくは、同じ時間に来てしまった生徒が口を開いた。

「よぉ、林檎。昨日は、美味しそうにパンなんか食ってたけど体重の方は大丈夫なのか?」
この、朝から元気で禁句をズバッと言っちゃっているのは林檎たちの同級生事—— 長田 煉であった。
「…煉さん。其れは禁句です…よ?」
慌てて無兎は注意を促す。
「あれ?まさか、真君其れでたんこぶ作ってんの?」
煉の視線のその先にあるのは、真が林檎によって拵えられたたんこぶであった。
「そうだよ?真が、馬鹿な事言うから…ね?」
「っち、そうだよ。俺が悪ぅございました」
「何、逆ギレしてんのよ。アンタがそもそもの火種じゃないの」
「はは、いつも通りの面々だね我らが【Red・Hood】メンバーは」
明るく煉は笑う。
「煉?其れは良い意味でとった方がいいの?」
訝しげな眼で見る林檎。
「…多分。うん、まぁ兎に角教室いこっ!!」
「あっ、煉テメェ逃げやがったな!!」
「真ぉ? 廊下は走っちゃだめだよ」
「…林檎。行こう、私たちも」
「ふぅ。そうだね」

こうして、学校に到着…やっと学校に到着した【Red・Hood】メンバー。少々、こいつ等はちゃんと勉強できるのか不思議であるが…次回にその話はしようとしましょう。