二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: だから、大好きなんだよ? 【サマーウォーズ】 ( No.11 )
日時: 2010/08/15 17:38
名前: 愛咲 ◆EBdSJzO4rw (ID: Nf5qxtZ9)

  3「文化祭その1」


  今午後四時——


  6時限目が終わり、普通なら部室へ行って、OZのバイトをしている


  だけど今いるのは教室


  ……面倒くさい文化祭の、話し合いだった


  別に文化祭が嫌いなわけじゃない。クラス対抗劇を見たり、出店を回ったり、部活動での作品を見たり


  俺が嫌なのは、無駄な長い話し合い


  無駄というのは、文化祭に関係ない話のことだ


  流石に耳が痛くなってくる


  それが、去年の話だった


  だけど、今年は——


  司会がチャッチャと進めてくれた


  「じゃあ今から多数決、自分がやりたい原作のある漫画とかドラマを一つだけ書いて、この袋に入れて下さい! 」


  テキパキしてるな、佐久間は


  あいつってそんな奴だったっけ。学校とか一緒に行動してるのに気づかなかったよ


  「ほら、健二もなんか書けよ」


  佐久間が俺の机に来て促してくる


  「分かってるよ、だけど……何がいいのか自分でもよく分からないんだ」


  佐久間は一瞬、うーんと唸ったが。すぐに


  「じゃあ『時をかける少女』がいいんじゃないか? 最近のヒット映画だし」


  俺もそんなのでいいかと思って、紙に書いていった





  多数決は、大差で『時をかける少女』に決まった


  今年から、一年〜三年の合同で劇の練習をする


  簡単に言えば、俺が3組だから、3組の学年が一緒の劇をするんだ


  「ってことは——」


  夏希先輩と、一緒に劇をするんだ——


  嫌だな、たしか時かけのラストが抱く奴だから


  夏希先輩なら絶対ヒロインだし


  一応、彼氏としては若干抵抗を覚える


  「じゃ、今から移動するぞ」


  先生の点呼が終わった後、移動する


  そして


  「健二君! 」


  明るい、そして可愛い声が飛んできた


  夏希先輩だ——