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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.12 )
- 日時: 2010/08/16 17:54
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
何時もどおり、僕は壊崎君に会いに行く。
牢の扉を開けた瞬間目の前に飛び込んで来た時、僕の口の端は釣りあがった。
「十年前の終夜ちゃん・・・ようこそ」
するとモぞっと終夜が動く。
目を覚ました終夜は、僕の顔を見て敵対心をむき出しにした。
僕は彼女を抑えて、鎖を外してあげる。
「そうだ、終夜君」
「・・・何だ」
まだ敵対心を持っているのか、僕を睨んでくる。
(あぁ、本当に愛しい)
ボンゴレ十代目と瓜二つの容姿を持つ彼女を、手に入れたくて彼女を支配した。
だけど、それだけじゃ潤わなくて。
何かを——望んでいた。
「終夜君、コレに着替えてね♪」
「・・・隊服?」
「そう、僕のファミリーの♪」
そういって手渡すとソレをしげしげと見ていたけど、やがて隠れるように着替えをした。
「・・・」
「やっぱり。似合ってるよ♪」
「・・・一つ、聴いていいか」
「何?」
「此処は———何処だ」
僕は口を閉じた。
(知れば——消える)
「此処は、十年後の世界だよ。キミは僕のファミリーの人間なんだよ」
「・・・そう」
少し不思議に成りながらも、終夜は何でもないように視線を僕から外した。
◆◆◆
主人公視点が多くなります。
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