二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.13 )
日時: 2010/08/16 18:23
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

——貴様だけは、許さない。
胸の中が、苦しくなって行く。



—Flame,06— 十年後の彼と彼女


「始めまして、壊崎終夜さん」

(アレ・・・この男の人・・・)

俺は少し首をかしげる。
彼の顔を何処かで見た事のあるような。
だけど男は何も言わなかった。

「壊崎さん、君の部屋はこっちだ」
「・・・」

付いていくと一番広い部屋にたどり着いた。
先程あの白蘭という男に聞いた話だと、此処は日本のホテルらしい。
そして、その白い部屋の扉を開けた先の中に居たのは——。

「やぁ、終夜君」
「・・・」

白蘭がソコにいた。
俺は額に手を当てる。

「正ちゃん、有難うね」
「いえ、では」

男の人は部屋を後にした。
部屋には——俺と白蘭だけが残った。

「終夜君、マシュマロでも食べる?」

差し出された器にはマシュマロが山ほど入っていた。
俺はそのマシュマロの中から一つを選んで、口に含んだ。
マシュマロは、口の中で甘く解けていった。





終夜君は大人しくマシュマロを食べていた。
僕は、そんな終夜君の頭を撫でてあげる。

「・・・」
「♪」
「(何度も思うけど、何だこの状況)」
「ねぇ、終夜君」
「何?」

終夜君はマシュマロを食べながら僕のほうを向いた。

「いや、何でもないよ。只、呼んだだけだから」

すると終夜君はムッとしたけど、何も言わずにマシュマロを口にしていた。



(終夜君、)(キミは僕の物だから)(絶対に、手放さない)