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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.14 )
- 日時: 2010/08/16 18:56
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「・・・ッ」
「終夜君、諦めなよ」
「誰が諦めるか」
肩から血を流している彼女は、僕に怒りの目を向けてきた。
僕は彼女に一歩ずつ近づきながら、追い詰める。
「ハハッ・・・だけど、その傷じゃまず僕には勝てないよ」
「勝てなくてもッ・・・お前の情報を漏らす事くらいは出来るッ・・・」
終夜君の目には、強い意志と、硬い意思が宿っていた。
覚悟をした瞳で——僕を見る。
(可愛くて仕方が無いじゃない)
僕は、彼女に手を差し出した。
「終夜君。キミは本当はつらいんでしょう?」
「何、が」
「綱吉君に「 要らない 」って言われて」
「!」
終夜君の目に、明らかな動揺が浮かんでいた。
僕は口の端を吊り上げた。
「ねぇ、僕と一緒に来ない?」
そんな風に、終夜君の耳元でささやいた。
悪魔の様な、声を。
「僕と一緒に、ボンゴレと戦わない?」
「・・・———俺は、綱吉が・・・」
「その綱吉君は、君の事を必要としてないんだろう?だったら居ても意味が無いじゃないか」
「!」
「キミは——ボンゴレには不必要なんだ」
そういうと、終夜君の目からは光は失われた。
長い髪が、きらきらと光る。
「さぁ、いこう」
僕は、彼の手を握った。
彼は、光の無い瞳で、僕を見ていた。
(コレで、キミは僕の物だった)
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