二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.21 )
- 日時: 2010/08/17 10:10
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
丸い機械の所までたどり着いた俺達は、入江正一が仲間だという事を知る。
「ねぇ!終夜君は・・・終夜君は何処にいるの!?」
「それは、僕も知らないんだ・・・ずっと白蘭さんの側にいるみたいだけど・・・」
入江正一はそう弁解した。
俺は肩を落とす。
「・・・綱吉君。《彼女》も、この時代の彼女と同じように、白蘭さんに操られているんだよ」
「———え?」
「だけど、《彼女》は、白蘭さんの力で《覚醒》しているような物なんだ。白蘭を倒せば《彼女》は———もう、目を覚まさないかもしれない」
「ちょっと待て!彼女って・・・アイツは男だ!」
獄寺君がそう叫んだ。
だけど入江正一君は首を横に振った。
「あぁ、彼女は数ヶ月前までは、戸籍上、男だったんだよ。だけどそれは、私情で男装をしていたみたいなんだ。だから本当は——女だよ」
「な・・・ッ」
全員が呆然とする。
確かに容姿は中性的だけども。
「そんな事より、どういう事だ。白蘭を倒せば目を覚まさないって」
「そうだよ!どういうことなの?」
「・・・僕にも判らないが——彼女を覚醒・・・つまり《起こしている》のは、白蘭さんの力のおかげなんだ。だから、終夜さんは」
そこで会話は中断された。
「たった今、ジャンニー二からイタリア主力戦の情報が入ったぞ。ザンザスが敵の大将を倒したらしい」
全員が歓声を上げた。
うれしい報告だった。
『いいや、只の小休止だよ』
「!?」
『イタリアの主力戦も、日本のメローネ基地も。すんごい楽しかった』
白蘭がホログラムとして現れた。
俺達は息を飲む。
『沢田綱吉クン率いるボンゴレファミリーと。僕のミルフィオーレファミリーとの正式な力比べをね』
(正式な、)
(力比べ?)
『トゥリニセッテをかけて、ね』
白蘭がリングは偽者だと言い、リングは壊れた。
正一君が唖然とする。
『悪いけど、正ちゃんには秘密で他に組織してるんだ』
「!?」
『正ちゃんに会わすには刺激が強すぎると思ったから伏せといたんだけど、もう敵同士だからいいよね。紹介するね』
そして———もう一つのホログラムが浮き上がった。
その中には——終夜君も居た。
『彼らが本物のミルフィオーレファミリー《7人》の守護者、真6弔華・・・あ、終夜君は除外だよ?』
俺達は———絶望を感じた。