二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.25 )
日時: 2010/08/17 14:22
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

チョイスが開始されて——俺達はとにかくバラバラになって真六弔華を迎え撃つことになった。
相手はトリカブト、桔梗、デイジー、そして——猿という仮面の人物。
猿という奴からは、凄く嫌な予感を感じた。

ソレは——。

当たってしまった。

「幻騎士・・・!」

霧の中から現れたのは幻騎士。
以前戦って倒したはずなのに・・・。





幻騎士が再び倒されるとき、白蘭は笑っていた。
俺は何も思わない。
だけど——苦しくなった。
俺は胸の前で拳を握った。

「終夜君、同情なんて要らないよ?」

そういって来る白蘭に、俺は安心をする。
そして、再びモニターを見る。
モニターでは、沢田綱吉達が覚悟を決めた瞳を向けているのが判った。
改めて白蘭を倒そうと覚悟したらしい。


(だけど、何故戦うのか——理由は聞いていない)


俺は目を瞑った。
そして、目を開ける。
最終防衛ともいえるボンゴレ側の守りの獄寺隼人のボックス兵器は塞がれていた。
桔梗が一気に畳み掛けるように動き出す。

「終夜君・・・どうしたの?」

白蘭に言われ、俺はハッとなる。

腕が——震えていた。

そして——— 一気に終わる。

『フィニッシュです、白蘭様。貴方の古い友人を殺します』

桔梗の声が、音声によって届いた。


——コォォォォ・・・


デイジーの結界が破壊された。
同時に、桔梗が木を入江に貫通させた。
倒れた入江は——動かない。
沢田綱吉が入江に迫ろうとした時、チェルベッロが止めた。

『ツナ!こっちも倒したぜ』

山本の声が聞こえる。
デイジーが倒れている姿が見えた。
ターゲットマーカーは二つとも消滅が確認された。
だが、白蘭は笑っている。

『う〜ん、やっぱり死ねないのか〜』


—ボゥッ


デイジーのターゲットマーカーが再び燃えた。
そして、チェルベッロが言葉を発した。

『これにより、チョイスバトルの勝者が決まりました』

辺りが沈黙に守られた。

『勝者は———』

『ミルフィオーレファミリーです!』

そして、最後に聞こえたのは。


『正一君ーーーーーー!』


悲痛な、沢田綱吉の声だった。




(ゲームは終わった)(残ったのは———)