二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.26 )
日時: 2010/08/17 14:51
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「終夜を——取り戻す為に」
この時代の意志と覚悟。



—Flame,11— 大空と夜空


『何故こんな事になってまで白蘭を倒す事に執念を燃やすのか、判らないよ!』

沢田綱吉の声が響き渡った。
そして——入江正一は語りだす。
過去に、ランボと出会った事で未来に行けた事。
そして未来で白蘭と出会った事。

全て。

そして繋がるのは———パラレル・ワールド。
そして、再び未来にいったとき、世界が崩壊していた事を。
全ての世界が——白蘭によって壊されていたらしい。
平行世界を見通すことが出来る白蘭の力は——まるで、大空と同じ。

『ミルフィオーレに・・・いや、壊崎終夜さんに射殺された時に使われたのは特殊弾だ。僕が摩り替えた、死ぬ気弾の様な弾で未来の君は仮死状態だったんだ』

俺は、少しだけ目を閉じた。

『仮死状態ではあったが、彼は棺桶の中で綱吉君が来るのを楽しみに待っていたはずだよ』
『!』
『彼は処刑前日に言ってたよ』


——もうすぐ、一番可能性を持っていた頃のオレが来る。


そして、沢田綱吉は後悔をする。
俺は、何処かで。
そんな顔を見た気がする。

だけど———記憶が無かった。

《沢田綱吉》という人間と、《ボンゴレ》という組織の名前しか、頭には浮かんでこなかった。
記憶が全て——失われている。
思い出だけが、失われて———。
そして、白蘭と俺は沢田綱吉の前に現れた。

「君達の負けだよ」

そして———。


——ドクンッ



「・・・来る」


「私は反対です」


全員が声のした方向へと視線を移した。
リボーンの持っているおしゃぶりが光りだす。

「白蘭。ミルフィオーレのブラックスペルのボスである私にも」
「・・・お前は」

俺は、ゆっくりと視線を動かす。


「決定権の半分はあるはずです」


「ユニ・・・貴様・・・!」


ソコに立っていたのは——オレンジ色のおしゃぶりを携えたジェッソのボスで——ブラックスペルのボスであるユニが立っていた。

白蘭の顔が、歪んだ。