二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.28 )
日時: 2010/08/17 15:29
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「骸!?」
「骸様の・・・有幻覚」
「アレが!?」

実体化している存在でもあり——幻の存在でもある。
ソレが有幻覚——。
リングに炎を灯した白蘭と骸の三叉槍がぶつかった。
そして火柱が立つ。

「お久し振りです、沢田綱吉」
「か、髪が伸びてる!十年後の・・・骸?」

だけど白蘭だって幻覚なんかには翻弄されなかった。
その火柱から現れたのは、白蘭。
そして、骸はまだ復讐者に捕まっていることを話した。

「さあ、大空のアルコバレーノを並盛町へ連れて行くのです、沢田綱吉」
「骸・・・!」
「ツナ、此処は骸に任せたほうがいい」
「でも・・・」
「骸様!」
「いいですか?沢田綱吉。絶対に大空のアルコバレーノ、ユニを白蘭に渡してはいけない」


——ズガンッ


「ぐっ・・・」
「終夜!?」

終夜が拳銃を持っていた。
その拳銃に込められていた炎で骸を打ち抜いた。

「さあ早く転送システムに炎を」
「わ、判った!クローム!み、皆!」

全員がリングに炎を灯す。
そして、転送システムへ俺達は消えていった。





「白蘭・・・貴方は許しませんよ」
「ん?」

残った白蘭たちと、六弔花は骸を見据えていた。
骸は険しい顔で白蘭を見る。

「壊崎終夜は・・・貴方が手に入れていいような物ではない」
「・・・」

そして白蘭はリングに炎を灯し、骸を消した。
霧となって散る炎は、凄く儚げで——。
後は、何か真六弔花と話していたようだが、俺の頭には入らなかった。

「終夜君♪」
「・・・」
「命令だよ。いや、お願いかな?ユニを——奪還してきて」

俺は、ゆっくりと頷いた。





「ユニちゃん、どうしたんですか?」
「・・・ユニ?」

基地に戻ってきて——ユニは、おしゃぶりを見ていた。

「これから奇跡を行います」


(只——それには、夜空の力が必要ですけど・・・)



ユニは、黒いおしゃぶりを握り締めた。