二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】  〜Ⅰ世ファミリー編〜 ( No.31 )
日時: 2010/08/17 17:56
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

記憶の修正と、記憶の改善と記憶の消失と、記憶の———。



—Flame,13— 記憶


目を閉じれば、あの光景が広がっている。
抱きしめたいんだ。

今すぐにでも———。

だけど、この意思は今は——伝わらない。
きっと、きっと。
何時か、抱きしめられる事を祈り続けるだけで。
この手には——もう二度とぬくもりは現れない。

「・・・」
「プリーモ。十代目の雨の守護者の合格でござる・・・。プリーモ?」
「あ、あぁ、いや、何でもない」

そういって俺は朝里雨月から視線を逸らした。

「ヨルの事を・・・思い出していたのでござるか?」
「・・・あぁ」

俺は顔を俯かせる。

——昔の様に、俺達の手からすり抜けていく。

夜空は、唯一無二の存在なのに。
俺達は——傷つけてしまった。
心が苦しい。

それより———。

「壊崎終夜・・・いや、ヨルの本当の《記憶》を、元に戻さなければいけないというのに———」





——終夜!ねぇ、俺と遊ぼうよ!

——いいよ、何して遊ぶんだ?———。

少しだけ、懐かしい記憶を追憶してみた。
だけど、それ以外の記憶が一切思い出せない。
俺は、頭を抱える。

——何が真実で、何が嘘で。

判らない——判らない。