二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 〜Ⅰ世ファミリー編〜 ( No.33 )
- 日時: 2010/08/17 18:45
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「俺は!終夜を、いや———を助けるって決めた!」
—Flame,14— 決戦
「お帰り、皆!」
「うん」
俺達はもう一度未来に戻ってきた。
数分しか経っていないらしい。
「・・・リボーン」
「何だ?」
俺はリボーンを見た。
「俺、この戦いで絶対に終夜を———助けるんだ」
「・・・辛い戦いになるぞ」
「・・・それでも」
俺は——戦わなければいけない。
俺はこの時代の俺が使っていた部屋をのぞいていた。
そこには一通の手紙が置いてあって——。
その手紙は、終夜宛の手紙だった。
ミルフィオーレに居る——この時代の終夜に送りつけていた。
何度も、何度も。
だけどこの時代の終夜は、白蘭によって「 覚醒 」されていた状態だった。
(俺の時代の、終夜も、だけど)
手紙には、終夜を助けるという言葉が何度もつづられていたが——。
最後の手紙には、たった、一言だけ。
(「 ゴメン 」、か)
俺は、顔を歪ませた。
◆
十代目が先程から世話しなく動いていた。
当たり前といえば当たり前でもあった。
壊崎の事を心配している事も、判っていた。
(壊崎終夜・・・それが、嘘の名前だとしたら)
そんな事を何故か、思ってしまった。
記憶の中であの時の様に。
苦しげに笑う終夜の顔が浮かんできて。
◆
「・・・壊崎」
時雨金時を見ながら俺は呟く。
辛そうに笑うあいつの姿が思い浮かんで消えない。
「・・・」
俺は。
◆
「終夜君は僕と一緒に居てね?」
「・・・」
無言で答える終夜君の目には、光が失ったままだった。
冷たく、冷酷な瞳でもあった。
僕はそんな彼女を強く抱きしめる。
「終夜君、僕の為に戦ってね・・・」
「・・・」
無言の彼女は、ゆっくりと歩き出した。
(終夜、いや、———)(俺の元に、早く帰ってきてよ)
◆
——ドガァァァンッ
基地の中が大きく揺れた。
そしてスクアーロの後ろの壁から現れたのは、ザクロという真六弔花。
そして、ザクロはいう。
「バーロー。みっけたぜ、ユニ様」