二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】  〜未来決戦編〜 ( No.35 )
日時: 2010/08/18 07:49
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

——???

暗く、闇の中で、僕は一人の少女を見つけた。

闇のほうへ、闇のほうへ歩き出す少女。
いや、少年だろうか。
何故、こんな場所に人間が居るのだろうか。
僕以外来てはならない場所だ。

「ねぇ、キミは誰?此処は、きてはならない場所だ」

言葉を発しても聞こえない。
何かが邪魔をしているようだった。
白い壁が存在している。
僕はその壁を触れてみた。

「・・・」

こちら側の声が聞こえない彼女は、ゆっくりと歩き続ける。
闇深く、闇深くまで。
彼女は何かにすがるように。
僕は彼女の力を見た。


(強大すぎる炎と、強すぎる闇。希望となるのは、記憶だけ)


僕はスッと目を閉じた。





「夜明けと共に来る戦いで全てが終わります」

最後の戦いなんだ。
白蘭と決着をするために。
終夜を取り戻すための。

そして———。

「絶対に、お帰りって言うんだ」

ずっと昔に、そう約束したのだから———。





ツナが未来から帰ってきて様子が可笑しかった。
プリーモに、記憶を貰った時から。
一体何の記憶を貰った。


(ツナ、お前ぇは白蘭を倒して——終夜を助ける、それ以外何かあるのか・・・?)


ツナの目には異常なほどの覚悟が宿っていた。
アレは、白蘭を倒すだけじゃないと感じる。
ナッツも何か———。
覚悟しているようだった。
ナッツはツナの鏡の様なボックス兵器だ。
内に秘めた覚悟は——抑え切れないほどの物なのだろうか。


(だとすれば———ツナの炎は異常に上がるな)


俺は、密かに思考をめぐらしていた。