二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】  〜未来決戦編〜 ( No.38 )
日時: 2010/08/18 12:57
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

—最後の可能性。



—Flame,16— 大空と夜空と———。


「夜空のアルコバレーノ・・・!?」

白蘭とツナの戦いが頭上で行われている最中現れたのは黒髪の少年、ライ。
黒い目を黄色のおしゃぶりを持つアルコバレーノ、リボーンに向ける。

「そんなアルコバレーノなんて聞いた事が無い!」
「ラル・ミルチ。確かにキミは俺の事を知らない。俺も始めて会ったよ。《アルコバレーノの成り損ない》」
「!」

少年はクスクスと笑う。

「それよりも頭上だよ」
「!」


—ガッ


「止めた!?」

白蘭がツナの拳を人差し指一本で止めた。

「じゃあ、僕の番だ」


—キュォォォ・・・


—ギャンッ、ドゴォッ


——白指。


「ツナ!」
「ゴーストは此処に居るみんなの炎を奪っただろ?その炎はぜ−んぶ・・・」


—ゴァッ


「僕の体の中にあるのさ♪」
「!」

白蘭の背中から、翼の様な物が生えて炎が飛び散った。





「さぁてと」

ライはそんな事を呟いて、おしゃぶりを握った。

「オイ、何をして——」


——カァァァンッ


「ッ!?」
「何の音だ!」
「沢田と白蘭のリングが鳴り響いている!」
「炎の形状も変わった!一体どうなってんだ!?」
「・・・リングが共鳴しているのか?」





——カァァァンッ


「あ!」

(コレは・・・!)

ユニの大空のおしゃぶりからノントゥリニセッテから守っていたカバーが壊れ、炎が溢れ出す。

「大空のおしゃぶりが・・・沢田さんと白蘭の大空のリングに共鳴している・・・?」


(トゥリニセッテの大空同士が共鳴してんのか?)


—ドゥッ


体が浮いたユニは、そのまま何処かへ行こうとする。
その球体を壊そうとリボーンが試みてみるが弾かれた。





「・・・」


——カァァァァァンッ


夜空のおしゃぶりが鳴り響く。
まるで——何かを望んでいるように。

「・・・さて」

黒き球体が回りに作り上げられ、体が浮いていく。


(最終決戦だ)


ライは、ソッと笑った。





大空同士のリングが終結し、結界が一つになった。

「お前は・・・?」
「俺はライだよ。夜空のおしゃぶりのホルダー」
「貴方が・・・夜空のアルコバレーノ・・・」

ユニが、ライを見ていた。
ライはクスッと笑う。
白蘭が楽しそうに笑って言う。

「へぇ、君が夜空のアルコバレーノ。だけど大空しか入れないこの結界にどうやって入ったんだい?」
「本来なら大空と夜空は共にあるんだよ。だけど何時だったか——。大空は夜空と絶縁してしまった」
「!」


——夜空を、頼む。


プリーモの言葉が一瞬頭をよぎった。

「それ以来別々として存在してしまい——夜空は決別されてきた。だけど今」

ライは沢田綱吉の事を指をさす。

「大空は、夜空を望んだ。だから、夜空は大空と共に再び存在し続ける事が出来た」
「!」
「ふぅん・・・でも、夜空はトゥリニセッテの除外だよ」
「そう、だから、こういわれている。トゥリニセッテ+イチと」

ライはクスクス笑った。

「まぁいいや。どうせ君は見ているだけなんだから」

沢田綱吉は白蘭の腕の中で倒れこんでいた。


——フォォォォ・・・


ユニのマントの中から光が溢れ出した。

「ダメです・・・まだダメです」
「まだ?」
「あッ」


——ゴトトトトッ


「アルコバレーノのおしゃぶり!?」
「いやっ」
「アレは!」
「おしゃぶりの表面から何か飛び出している!」
「再構成が始まろうとしているな」
「再構成!?」
「判りやすくいえば、リボーンだ」

復活。
アルコバレーノが復活すると言う事だった。
だけどその代償となる代価は、大きすぎる物だ。


つまりは、ユニの命をささげる事。


—ゴキッ


「ガッ」


—ドサッ


沢田綱吉が、白蘭によって倒れこんだ。

「10代目!」
「ツナ!」
「沢田さん!」
「ないても叫んでも無駄だよ。もうアルコバレーノは僕を倒してくれない」
「その通りだ」
「!」

その声で、一人の少女が動いた。





「お前を倒すのはアルコバレーノじゃねぇ俺の生徒———ツナだ!」