二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】  〜未来決戦編〜 ( No.39 )
日時: 2010/08/18 13:51
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「いいか、ツナ。死ぬ気で戦ってんのはお前だけじゃねぇ。ユニもお前達を平和な過去に帰す為に命をささげるつもりなんだぞ」
「・・・リボーンおじさま・・・」
「命の炎を燃やす・・・つまりは死の危険を伴うはずだ」
「!」
「ユニちゃん!」

そう、大空のアルコバレーノの力を持ってしても。
復活は、たやすい事ではない。
《命の炎》と言う生命の力を持って。
復活させる。
それが大空の力。

「げほっ、がはっ」
「!」
「今なら・・・今なら少し判った気がするんだ」
「・・・」
「・・・いいとか悪いとかじゃない。未来でのことは・・・全部大事な俺の時間なんだって」
「でもよーく考えてみなよ。そんなの」


——ボォッ


「殺されちゃったら負け惜しみだよ」

白蘭の手の中で白竜が炎を帯びた。

「まずい!」
「ひいっ、ま、待って!」
「待たないッ」


——ビュッ・・・ドスッ


後ろに倒れる沢田綱吉。

「沢田さん!」
「ツナ!」
「十代目!」
「ツナ君!」
「ツナさん!」
「さあユニちゃん。君の救世主は居なくなったよ」
「いっ・・・」
「!」
「いってー!」

沢田綱吉が激痛に叫んだ。
だが、息はしている。


(ボンゴレ、デーチモ)


そして沢田綱吉は突き刺さったはずの胸の部分の服を破りとった。

「こ、このリングは・・・ランチアさん!」
「あれは十年前にランチア殿が沢田殿に預けたリング・・・」
「やっぱりそうなんだ・・・俺は全部に支えられている・・・この未来に来てなくて良かったものなんて一つも無いんだ。辛い事も・・・悲しいことも。楽しかった事も・・・。そして、終夜や皆が居たから・・・俺は・・・此処に居るんだ」


                                  ——俺は此処に居る。


「未来で手に入れた武器も・・・技も。じっとしてたら完成しなかったし・・・。皆が居なきゃ完成しなかった・・・。俺・・・不運どころか付いてるよ・・・」


                               ——俺は、皆が居るから戦えるんだ。


「みんなと未来に居た時間は・・・俺の宝だ・・・。俺の炎は・・・お前が支配するこの時代だからこそ生まれた、みんなの炎だ!」


—コォォォォ・・・


「むやみに人を傷つけたために倒される事を、後悔しろ!」


—ボォォォォッ


再び沢田綱吉の額と拳に炎が宿る。
だが、白蘭は笑った。

「結局僕と君の力の差は君が倒されたときから何も変わっていない!」





                               『どうだろうな』





「!」

守護者達のリングと、大空のボンゴレリングが光りだす。

『あの子、言ってる事がボスと同じだ』
『血は争えないでござるな』
『究極にいい奴ではないか』
『残念です・・・ボンゴレに不要な軟弱な思考ですよ』
『興味ないな』

そして、嵐の守護者、Gは。

『・・・《テメェ等》の好きにすればいいさ』
『そうだな・・・G』
『『Ⅹよ・・・俺達もお前の考えに賛成だ』』


(ボンゴレの創始者達・・・初代ボンゴレファミリー)


『俺の真の後継者に力を貸してやりたいが、あいにくソレは出来ない』
「紋章が!」

紋章がリングから照射される。


『その代わり——枷を、外してやろう』


現れたのは、初代ボンゴレ、プリーモだった。
そして、もう一人。




                          『始めまして、初代夜空の守護者、《ヨル》です』




「 何時の間にか 」解けた零地点突破の氷から、夜空のボンゴレリングから現れたのは、初代夜空の守護者だった。

『プリーモ』

『・・・スマナイ、ヨル』

『相変わらず、過去に縛られたままか』

フッと笑った彼女は、結界の中に滑り込むようにして入って行った。
倒れている、終夜も同時に。