二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.4 )
日時: 2010/08/16 12:36
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

闇は烈火と劫火となりて現れる。



—Flame,02— 劫火


「オメェが壊崎終夜か」
「・・・」


(アルコバレーノか・・・)


俺は目の前で立っている赤ん坊を見る。
首からは黄色いおしゃぶりを提げている。

「そうだけど、俺に何か用?」
「お前、ファミリーに入らないか?」
「ファミリーって・・・何のファミリー?」

俺は聞いた。
聞かずにも判ることだったのに。

「マフィアだ。ボンゴレって言うんだぞ」
「ボンゴレ、か・・・」

俺はフッと微笑んだ。

「別にかまわないよ。だけど、条件がある」
「条件・・・?」

赤ん坊は顔をゆがめた。
俺は微笑んだままで言う。

「俺が入った事は誰にも言うな。それだけだ」
「・・・いいだろう」
「じゃあ、君の名前は?」
「リボーンだ」

リボーンは、にっと笑った。

「ってリボーン!?そんな事より終夜君!早く逃げて!」

そういって廊下を走ってくる沢田と山本、獄寺を見た。
その奥から来るのは、雲雀。
トンファーを構えて襲ってくる。

「何で雲雀が襲ってきてるんだ?」
「そんな事よりも早く逃げて!」
「咬み殺す・・・」

俺はこちらに来る雲雀を見据えながら、肩に携えていた筒の中から、刀を抜き取った。

「刀!?」
「ありゃあ日本刀だな」

俺は刀を構えて、襲ってくる雲雀に一閃を振った。

「ッ!」


—キィンッ


鉄製のトンファーと刀がぶつかり合う。
音が交差する中で、刀の音を聞いていた。


(・・・あぁ、懐かしい)


「凄い・・・」
「スッゲェ・・・」
「・・・ケッ」


—キィンッ


「ッ」
「そこまでだ」

アルコバレーノがその場をとまらせた。
俺の刀は雲雀恭弥の首元で止まる。

「終夜、その刀がお前の得物か?」
「コレは只の護身用に使ってる奴だよ。本当は違う」

俺は刀を鞘に戻して、包みで包んだ。

「もらい物なんだ」

ニッと笑ったアルコバレーノは俺の表情を見ていた。

「・・・」
「終夜君、大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だよ、傷一つ無い、無傷だ」
「そう・・・良かった」
「凄かったぜ終夜!」

山本が俺の肩に手を回した。

「そう・・・」

俺は、苦笑した。





「・・・」

「 邪魔者 」がこのクラスに転校して来た。
俺の計画が狂ってしまう。


(沢田綱吉を暗殺しろ・・・か)


俺は、転校生の壊崎終夜を、睨みあげた。