二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 〜最終編〜 ( No.43 )
- 日時: 2010/08/18 15:59
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
——ねぇ!俺は、ずっと、———。
—Flame,18— 傷ついた心
「終夜はあれから、病院にこもりっきりなのか?」
あれから数日が経って、
学校で山本がそんな風に会話を切り出した。
俺は頷く。
「うん、ずっと、未来に居た時のままなんだ」
「大丈夫ッスか、十代目?」
獄寺君が俺の表情を見てそういってきた。
「あぁ、うん。大丈夫だよ」
「だけど顔色悪ぃぜ?」
「十代目、後で一緒に病院に行きませんか?」
「うん、そうだね。皆で行ってあげよう」
俺はそういって微笑んで見せた。
◆
「・・・珍しいですね、雲雀さんまで来るなんて」
「興味が湧いただけだよ」
確かに、雲雀さんと終夜は会話した事さえまともに無かった。
俺は終夜の居る病室の扉を開けた。
「終夜、」
「・・・」
終夜の目は相変わらず何処を見ているか判らなかった。
何を考えているのかさえも。
只、何時も握っているのは力の失ったマーレリングだった。
そして、首からはボンゴレリングを提げている。
大事そうに、まるで大切な物を持つように。
俺は終夜の頭を撫でた。
「・・・変わってないですね」
「うん、ずっとこの調子なんだ」
俺は苦笑いで獄寺君に答えた。
「終夜はしゃべらないのか?」
「リボーン・・・。うん、まぁね・・・」
俺は何時の間にか隣に居たリボーンに答えた。
(何時も無言で、俺を見た事なんて数回なんだから・・・)
俺はハァッと重い溜息を吐いた。
「・・・じゃあ、終夜。また明日来るからね」
俺はそういって病室を後にした。
◆
「終夜君はまだ病院に居るの?」
「うん、まぁ大体は落ち着いてきた、みたいな」
俺は母さんに夜、終夜の事を言っていた。
俺は箸でご飯を口に運ぶ。
「あ、そうだ。少しでも気晴らしになるようにお花なんかあげたらどうかしら?」
「花?」
俺は少し考えてみる。
(花か・・・うん、いいかもしれないなぁ・・・少しでも終夜が記憶を取り戻すかもしれないし)
俺は、静かに思考をめぐらして、二階に上がった。
二階ではリボーンが寝ようとしているところだった。
「リボーン、頼みがあるんだけど、」
「何だ?」
「あのね———」
俺は、リボーンに耳打ちする形でその計画を言ってみた。
ニッとリボーンが怪しく笑った。
「判ったゾ。ソレ位ならボンゴレの権力を使って出来るからな。九代目に頼んでやる」
「うん」
俺は苦笑しながらも、ベッドに入り、目を閉じた。