二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.2 )
日時: 2010/08/21 11:32
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「恭弥、何を見てるんだ?」


跳ね馬と屋上で戦っている最中、僕は屋上から1人の少女を見ていた。

跳ね馬が不思議そうに僕の見ている先を見た。


「・・・恭弥、もしかしてあの子が好き、ガハッ」


僕は跳ね馬を殴りつける。


「何すんだよ!」

「別に」


僕はソレだけを言うと屋上を後にした。





「宿題が終わらないッ!」

「ハハッ頑張るのな」

「山本の裏切り者!」


私は山本が教室を出て行った後、カリカリと鉛筆を走らせた。

だけど一向に紙は減っていかない。


「・・・猫の手でも欲しい・・・」

「だったら僕が貸してあげようか?」

「あー有難うございます・・・って雲雀さん!?」


私が後ろを振り向くと、ソコには雲雀さんが何でもないように立っていた。

相変わらず無表情の彼に、私はあわてる。


「ねぇ、何処が判らないの?」

「へッ?・・・あ、ハイ。此処です」

「此処はね・・・」


何時の間にか、そんな事をしていると夕方になって行った。


「もう遅いでしょ?君の家まで送るよ」

「え、でも」

「君に拒否権なんてあると思ってるの?」


(思ってませんけど何か理不尽じゃありませんか!?)


私は諦めて、雲雀さんの後を突いていった。


「早く乗りなよ」

「・・・私、未成年です」

「いいから乗りな。僕と一緒なら捕まる事も無いから」


もう諦めた私は、雲雀さんの後ろに乗る。

バイクはカタナという物らしい。

最も私にはマニアックすぎて判らないけども。


(・・・アレ?)


気が付けば、心音が早くなっていた。

自分でも判るくらいに。

そして、気が付く。





『恋ってこんな物なんだ(ね)』





(お互い、気が付いた)