二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.1 )
日時: 2010/08/19 14:39
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

—プロローグ—


「恭弥!何して遊ぶ?」

小さい頃だった。
その時、終崎は僕に何時も引っ付いていた。
僕は振り向いて答える。

「ねぇ、君は何で何時も僕の後ろを付いて回るの?」
「だって恭弥強いでしょ?俺も強くなりたいんだ」

そういってニコッと笑う彼女に、僕はハァッと溜息を吐いた。
ある日の事だった。
終崎の、両親が死んだ。
葬式の時、僕も付き添いで行くことになった。
終崎に話しかけても、何も反応しなかった。
只、終崎は何かを決意した目で、棺を見ていた。
それから終崎は、僕とは会わなくなった。
手紙さえも来なくなり、電話さえも掛からない。
不振に思いながら、僕は次第と彼女の事を忘れて言った。
だけど、今———。
何故か、思い出したんだ。


(そういえば、沢田綱吉と彼女は似ている)


葬式の最後に終崎にもう一度話した事があった。

「刹那———」


——パシッ


僕が触れようとしたその手を、叩いて払った。
僕は、呆然と———。
終崎の背中が大きくなるのを感じながら、背後を見ていた。