二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼【タイトルはそのうち決めます】 ( No.1 )
日時: 2010/08/21 16:49
名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
参照: http://俺の名はロックオン・ストラトス

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ—……」
夜の京の町に悲鳴がこだました。
 何だぁ?また新選組の羅刹隊か……
その悲鳴が聞こえた場所にいち早くかけつけたのは近江架那だった。
 新選組も甘いねぇ、これで何回目だろうな?
俺は羅刹隊が浪士を殺している様子を見ながら、笑っていた。
しばらく目を離していると、急にその場の空気が変わった。
 な、何だ!?
俺は、いきなり場の空気が変わったので驚いてつい、近くにあった木の板を落としてしまった。
 や、やべ〜あそこにいるのって新選組一番組組長・沖田総司と三番組組長の斎藤一じゃないか……それに向うから来るのは新選組副長・土方歳三じゃないか!!
 やばいぞ、これ
「ねえ、一君。これ、何だと思う?」
沖田総司は俺が落とした木の板を拾い上げ、斎藤一に見せた。
「さあな。猫か何かがいたんじゃないのか?」
「ふうん、でもさ、人間って可能性もあるよね」
沖田総司はそう言い、俺が身を潜めている方を見てきた。
 あいつ、やっぱり気づいたか!!!空気が変わった瞬間、少しだけ気配をを消していなかったからか……
「おい、何してんだ?」
 土方歳三か……今のうちに逃げよう
俺はさっそく行動をはじめた。
俺がその場から立ち去ろうとした瞬間、
      グサッ
俺の腕に沖田総司の刀が刺さった。
「何してんだ!?総司!」
何とか逃げようとするが、腕を突きぬけ、壁にまで刺さっているので俺は動けなかった。
「土方さん、僕の刀取ってきてもらえません?」
「はあ?何で俺が取りにかなきゃいけねえんだよ」
「いいから、いいから♪」
「おい、押すなよ!!」
「たっく何で俺が……」
土方歳三が俺の身を隠していた木の板を動かした。
 くそっ
俺は覚悟を決め、腕に刺さった刀を抜き、土方歳三の方に投げつけた。
「「なっ……!?」」
土方歳三と沖田総司が同時に驚きの声を上げた。
「おい、山崎!そいつを捕まえろ!!」
土方はそう言ったが架那の耳には腕の痛みが邪魔して、届かなかった。
 よし!このまま逃げき……
架那が逃げ切れることを確信したそのとき、背後から何者かの攻撃により、意識が途切れ、その場に倒れた。
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「よくやったね、山崎君」
「・・・・・・・・・・・・・」
「総司、無駄口たたく暇があるならこいつを屯所に連れて帰れ!!」
架那は新選組に捕縛されたのだった。

序章・完